ツバサのメモ帳
背景切り抜き・白抜きの代行・外注費用相場|1枚19円〜11社比較【2026年版】

背景切り抜き・白抜きの代行・外注費用相場|1枚19円〜11社比較【2026年版】

この記事でわかること

  • 切り抜きの難易度別料金(1枚19円〜2,000円)と、対象物による単価の決まり方
  • キリコム・切り抜きjp・写真加工屋さんなど専門11社のA/B/Cランク別単価比較
  • 影イキ・トリミング込みのトータルコスト差と、パスとマスクの方式の違い
  • 無料AIツール(Remove.bg)で十分な枚数の境界線と、外注に切り替える判断軸

AI自動切り抜き・無料ツールで済むケースと外注すべきケース

写真の背景を白くしたい、透過PNGにしたいというニーズに対しては、「背景白抜きの方法まとめ」の記事で書いた通り、Remove.bgやCanvaなどの無料AI切り抜きツールでかなりの精度で処理できる。正直、シンプルな商品写真を数枚だけ白抜きするなら、わざわざ外注する必要はないと思う。

ただ、仕事で使っていると無料ツールだけでは対応しきれない場面が出てくる。髪の毛の細かい部分がギザギザに残る、ガラスや透明な素材の背景がうまく抜けない、100枚単位の商品画像を短納期で処理しないといけない、といったケース。

そういう場面でプロに外注するといくらかかるのか、依頼先ごとの料金相場を調べてまとめた。

背景切り抜きの費用相場

背景切り抜きの外注費用は「何を切り抜くか」で大きく変わる。対象物の形状が複雑になるほど工数がかかるため、料金も上がる仕組みになっている。掲載している料金は2026年3月時点で各社公式サイトに記載されていたもので、最新の価格は各社公式サイトでご確認ください。

難易度対象の例1枚あたり目安
シンプル箱、ボトル、食品パッケージなど輪郭がはっきりした商品19〜200円
やや複雑衣類、靴、バッグなど素材の質感がある商品200〜500円
複雑人物(髪の毛の処理含む)、アクセサリー、植物500〜2,000円
特殊ガラス・透明素材、金属反射、複数商品のセット切り抜き1,000〜3,000円

上記は切り抜き作業のみの価格。色補正、影の追加、リサイズなどのオプションを加えると追加料金が発生する。各サービスの具体的な単価は次の比較表にまとめた。

大量発注の場合は単価が下がることも多い。100枚以上まとめて依頼すると、シンプルな切り抜きで1枚50〜100円程度まで落ちるサービスもある。

EC業務で「50枚の商品画像を明日までに白抜きしてほしい」という依頼が来たとき、自分でRemove.bgを1枚ずつやっていたら半日かかった。外注なら1枚100円×50枚=5,000円。半日分の人件費を考えると、外注のほうが安い。

11社の切り抜き単価を比較する

切り抜きを請け負っているサービス11社の料金(税抜)を一覧にした。難易度ランクの名称はサービスごとに異なるが、おおむね「シンプルな形状(A)」「やや複雑(B)」「複雑(C)」の3段階に対応させている。

サービスA(シンプル)B(やや複雑)C(複雑)最低枚数標準方式
ビーアウト19円100円〜220円〜最低発注額3万円要確認
キリコム29円66円要見積1枚パス
激安切り抜き工房39円79円要見積1枚パス
キリヌキスタジオ48円78円178円最低発注額690円パス
シスプロ49円70円〜120円〜最低発注額3,000円パス
アジアンDTP60円100円200円5枚推奨パス
フォトキル70円100円180円1枚パス
写真加工屋さん70円140円要見積300枚マスク
切り抜きjp120円310円620円1枚パス
切り抜きPHOTO一律180円1枚パス
Retouch Ink1,000円〜1枚非公開

※キリヌキスタジオは最低発注額690円(税抜)。切り抜きjpの料金は2026年4月4日改定後。キリコムは区分A・Bともに画像内3点まで1点分の価格で対応。ビーアウトは最低発注額30,000円、加工難易度「超」(髪の毛・格子状など)は別途見積もり。シスプロは最低発注額3,000円(税別)、D(200円〜)以上は別途見積もり。フォトキルはLINEからの入稿に対応、初回1枚無料。Retouch Inkの料金は公式サイトに料金表がないが、運営ブログの記載には1,000円〜と記述がある。各社の難易度区分の定義は完全に同一ではないため、目安として参照してほしい。

Aランクの単価だけで見ると、ビーアウトの19円が最安だが、最低発注額30,000円のため少量依頼には使えない。最低枚数の制約なしで最安なのはキリコムの29円。切り抜きjpの120円が切り抜き専門10社(Retouch Inkを除く)の中ではAランク単価が最も高い。Retouch Inkは切り抜きだけで1,000円〜と、専門サービスの数倍から数十倍の価格帯になっている。ただし、これだけで「キリコムが一番お得」とは言い切れない。次の項で触れるオプション料金と切り抜き方式の違いを含めたトータルコストで比較する必要がある。

切り抜きjpの料金と特徴|運営会社・体制・価格改定

11社の中で指名で調べられることが最も多いのが切り抜きjpなので、公開情報を整理しておく。運営は株式会社メディア・バックオフィス(2006年設立、東京都千代田区)。南インドに自社の作業拠点を持ち、約350名が24時間3交代制で稼働する体制を公開している。導入実績は2万社以上、年間処理点数は400万点超、納期達成率は96%超と、規模と納期の数字を具体的に開示している点は、体制を公開しないサービスと比べて判断材料が多い。

料金は2026年4月4日の改定後でAランク120円、Bランク310円、Cランク620円(税抜)。影イキは1点120円の別料金で、トリミング・リサイズは要見積もりになる。切り抜き方式はクリッピングパスが標準なので、印刷用のパスデータが必須の案件では追加料金なしで使える。1枚から発注でき、無料トライアルで3点まで仕上がりを確認できる。

Aランク単価だけを見ると専門10社の中では最も高い部類に入るが、この記事で整理してきた通り、単価と対応力は別の軸だ。数枚の急ぎ案件を当日〜翌日で受けられる体制と、月間数百枚の定型案件を最安で回す体制は評価基準が違う。切り抜きjpは前者に強く、後者はオプション込みの料金体系を持つサービスと比較したほうがいい。判断の分かれ目は「単価だけで比較すると見えないコスト差」で書いた影イキ・トリミングの扱いになる。

上記以外に、クラウドソーシングで個人のデザイナーに直接依頼する方法もある。「背景切り抜き」で検索すると1枚200〜500円程度の出品が見つかる。細かい指示に個別対応してもらえる反面、品質のばらつきとやりとりの手間がある。ワーカーの評価・実績を確認してから依頼するのが鉄則。

単価だけで比較すると見えないコスト差

EC用の商品画像を外注するとき、切り抜きだけで完結するケースは意外と少ない。白背景に切り抜いた後、トリミング(画像の余白を調整してサイズを揃える)やリサイズ(ピクセル数を変更する)がセットで発生する。商品によっては影イキ(自然な影を残した切り抜き)やハンガー消しも必要になる。

切り抜きjpではトリミング・リサイズが要見積もり、影イキが1点120円(税抜)の別料金だ。キリコムやキリヌキスタジオも同様にオプションは別途かかる。

一方、写真加工屋さんはトリミング・リサイズ・影イキ・ハンガー消しが切り抜き料金に含まれている。Aランク70円のまま、これらの追加作業に別料金がかからない。

たとえばAランクの商品画像に「切り抜き+影イキ」を依頼した場合、切り抜きjpでは120円+120円=240円、写真加工屋さんでは70円。1枚あたり170円の差が出る。これが月間500枚なら85,000円、1,000枚なら170,000円の差になる。

もう一つ見落としやすいのが切り抜き方式の違いだ。切り抜きjp、キリコム、キリヌキスタジオなどはクリッピングパスが標準で、マスク処理を希望する場合は追加料金がかかる。写真加工屋さんはマスク処理が標準で、クリッピングパスはオプション。髪の毛や毛皮など複雑な輪郭が多い案件ではマスク処理が必要になるため、マスクが標準の写真加工屋さんのほうが追加料金なしで対応できる。逆に、印刷用のパスデータが必須の案件では、パスが標準の切り抜きjpやキリコムが追加料金なしだ。

発注枚数と用途で選ぶ

月間300枚以上を継続で出す法人。写真加工屋さんがコスト面で有利になる。オプション込みの料金体系と、ボリュームディスカウントの適用で、枚数が増えるほど1枚あたりの単価が下がる。切り抜きだけでなくレタッチまで1社にまとめて発注できるため、外注先の管理コストも減らせる。

数枚〜数十枚の単発案件、または急ぎ。切り抜きjpが対応力で優れている。24時間3交代制で稼働しており、少量なら2〜3時間で納品されることもある。公式サイトによると年間処理点数は400万点超、納期達成率96.3%。1枚から発注できるので、テスト依頼にも使いやすい。

とにかく単価を抑えたい。少量ならキリコム(29円〜)と激安切り抜き工房(39円〜)が最安圏。シンプルな形状の商品画像なら十分な品質で上がってくる。ただし、キリコムはC以上の難易度が見積もり対応になるため、複雑な形状が混ざる案件では事前に確認が必要だ。大量発注(最低発注額30,000円以上)が前提ならビーアウト(19円〜)が単価最安。シスプロ(49円〜、最低発注額3,000円)やフォトキル(70円〜、LINEで入稿可)も候補になる。

難易度を気にせず一律料金で頼みたい。切り抜きPHOTOは商品の形状に関係なく1点180円。見積もりが不要で発注フローがシンプルになる。形状がバラバラな商品を少量ずつ出す場合に向いている。

レタッチを含む料金相場の全体像は「写真レタッチ外注15社の料金比較|目的別おすすめ」を参照してほしい。

無料ツール vs プロ外注、判断基準

どこで線を引くかは人によるが、自分なりの判断基準はこうなった。

条件おすすめ
数枚だけ、シンプルな商品写真無料AIツール(Remove.bg、Canvaなど
20枚以上まとめて処理したい切り抜き専門サービスに外注
人物・髪の毛の切り抜きが必要プロに外注(専門サービス or クラウドソーシング)
切り抜き+色補正+影を含むトータル処理レタッチサービスに外注
ECサイトの商品画像を定期的に大量処理切り抜き専門サービスと月契約
「自分でやったほうが安い」「自社内で完結した方が早い」と思いがちだけど、100枚を超えたあたりから外注のほうが時間単価で得になる実感がある。特にEC業務だと「自分の作業時間=人件費」と考える必要がある。1枚100〜200円で品質が安定するなら、その時間をほかの仕事に使ったほうがいい。

背景切り抜きを依頼する流れ(はじめての場合)

切り抜き専門サービスへの初回依頼は、だいたい以下の流れになる。

ステップ1:テスト発注。多くのサービスは初回無料トライアルや小ロットでのテスト発注に対応している。まず2〜3枚だけ依頼して、仕上がり品質と納期を確認する。

ステップ2:指示の出し方を決める。「切り抜き対象はどれか」「背景は白か透過か」「影イキ(元の影を残す)かドロップシャドウ(影を後付けする)か」「トリミングの有無とサイズ指定」「納品ファイル形式はPNG/PSD/JPEG?」を明確にする。指示が曖昧だと仕上がりがブレるので、最初にテンプレートを作っておくと楽。なお、切り抜き単体の料金は安くても、影付け・トリミング・色補正などのオプションが別料金で加算されるサービスもある。見積もり時にオプション込みの総額を確認しておくと想定外の出費を防げる。

ステップ3:本発注。テストで品質が確認できたら、本番の枚数を依頼する。大量発注の場合はボリュームディスカウントがないか確認する。

ステップ4:検品・修正依頼。納品されたら全枚数を確認して、問題があれば修正を依頼する。多くのサービスは初回修正無料。

FAQ

Q. 背景切り抜き1枚あたりの外注費用はいくらですか?
A. 切り抜き専門サービスの場合、シンプルな形状(Aランク)で19円〜120円、複雑な形状(B〜Cランク)で60円〜620円が2026年時点の相場です。ただし、トリミングや影イキなどのオプションが別料金のサービスと込みのサービスがあるため、単価だけでは正確な比較ができません。発注する作業内容を決めてからトータルコストで比較する必要があります。
Q. 料金が高い方が、品質がいいのですか?
A. 切り抜きの料金と品質は必ずしも比例するとは限りません。高ければ高いほど品質がいいというわけではなく、ある程度の品質以上は各社でなかなか差がつかないサービスです。品質に見合った料金かどうかは、ページ内のサンプルやテスト作業の依頼を通じて確かめることをおすすめします。
Q. Retouch Inkの切り抜き料金は他よりかなり高いようですが、本当に1,000円ですか? 100円の間違いではないのですか?
A. 1,000円〜で間違いありません。Retouch Inkのブログには2026年5月現在、商品写真も人物写真も切り抜きの料金は1,000円〜との記述があります。Retouch Inkは切り抜き料金だけではなく、人物レタッチの料金も他社よりかなり高めです。その理由として、運営会社の合同会社四次元がAI開発会社であり、画像加工AIの開発コストが料金に上乗せされている可能性があります。Retouch Inkの切り抜き料金は他社より桁違いに高いため、大量案件には向きません。高級商品のレタッチと一緒に依頼するのがいいでしょう。
Q. 個人でも外注できますか?
A. はい。切り抜き専門サービスやクラウドソーシングは個人からの依頼にも対応しています。最低発注枚数がないサービスもあるので、1枚だけの依頼も可能です。
Q. 1枚だけ切り抜きを外注できるサービスはありますか?
A. 切り抜きjp、キリコム、キリヌキスタジオ、切り抜きPHOTO、激安切り抜き工房、フォトキルは1枚から受け付けています。キリヌキスタジオは最低発注額690円(税抜)の設定があるため、1枚だけだと割高になります。シスプロは最低発注額3,000円、ビーアウトは最低発注額30,000円、写真加工屋さんは最低発注枚数300枚のため、少量の単発案件には対応していません。
Q. 納期はどれくらいですか?
A. 切り抜き専門サービスの場合、シンプルな切り抜きなら午前中の受付で当日夕方〜翌営業日が一般的です。複雑な加工や大量枚数の場合は2〜3営業日かかることもあります。急ぎの場合は特急料金が発生するサービスが多いです。
Q. 無料ツールとプロ外注、どちらがいいですか?
A. 数枚程度のシンプルな白抜きなら、Remove.bgなどの無料AIツールで十分です。髪の毛の処理、透明素材の切り抜き、影の自然な処理、20枚以上の一括処理などは無料ツールでは限界があります。品質にこだわるEC商品画像や大量処理なら、外注のほうがコスパが良くなります。
Q. クリッピングパスとマスク処理はどう違いますか?
A. クリッピングパスはベジエ曲線で輪郭をなぞる方式で、印刷物のDTPワークフローにそのまま使えます。マスク処理はブラシで透明度を調整する方式で、髪の毛や毛皮など複雑な輪郭を自然に抜けます。切り抜きjpやキリコムはクリッピングパスが標準、写真加工屋さんはマスク処理が標準と、サービスによって標準方式が異なります。
Q. 影イキ込みで一番安い切り抜きサービスはどこですか?
A. 写真加工屋さんは影イキ・トリミング・リサイズが切り抜き料金に含まれており、Aランク70円(税抜)です。切り抜きjpはAランク120円+影イキ120円=合計240円、キリコムも切り抜き料金+影イキ別途料金となります。影イキが毎回発生する案件では写真加工屋さんのコスト優位が大きくなります。ただし最低発注枚数300枚の条件があります。料金・費用の比較方法については写真加工屋さんのnote記事でも解説されています。
Q. 切り抜きjpの2026年4月の価格改定で何が変わりましたか?
A. 2026年4月4日以降、Aランクは100円→120円(+20%)、Bランクは200円→310円(+55%)、Cランクは400円→620円(+55%)に改定されました。特にBランク以上の値上げ幅が大きく、複雑な形状の商品を扱うEC事業者への影響が大きい改定です。改定の詳細は公式告知ページで確認できます。
Q. 背景切り抜きを依頼するときのコツは?
A. 初回は1〜2枚テスト発注して仕上がりを確認するのが鉄則です。依頼時には「白背景(RGB: 255,255,255)」「透過PNG」など仕上がりの形式を明示し、髪の毛やガラスなど難易度の高い被写体がある場合は事前に伝えましょう。画像修正の精度はサービスによって差があるので、複数社に同じ画像でテストして比較するのも有効です。

まとめ|条件別に選ぶ切り抜き外注先

切り抜き外注のコストは「A単価 × 枚数」だけでは決まらない。影イキ・トリミング・リサイズが別料金か込みかで実質コストが変わる。以下の表は、依頼の条件ごとに候補を絞り込むための振り分けだ。

こんな条件なら 候補 A単価 備考
月300枚以上+影イキ・トリミングも依頼するなら 写真加工屋さん 70円 マスク標準、オプション追加料金なし
数枚〜大量、急ぎで当日〜翌日納品 切り抜きjp 120円 24h稼働、影イキ別途120円
とにかく1枚あたりの単価を抑えたい キリコム / 激安切り抜き工房 29〜39円 C以上は要見積もり
大量発注(3万円以上)で単価を抑えたい ビーアウト 19円 最低発注額3万円
難易度で料金が変わるのが嫌 切り抜きPHOTO 一律180円 見積もり不要

※料金は税抜。切り抜きjpの料金は2026年4月改定後。各社の難易度区分の定義は完全に同一ではないため、A単価は目安として参照。上記以外のサービス(キリヌキスタジオ、シスプロ、アジアンDTP、フォトキル、Retouch Ink)の詳細は本文の比較表を参照。

まずは2〜3枚のテスト発注で仕上がりを確認してから、本発注に進むのが鉄則だ。依頼時のチェックポイントは「レタッチの依頼で失敗しないコツ|外注先への伝え方と準備チェックリスト」にまとめている。

ツバサ

ツバサ

EC関連の会社で働いています。少人数の職場なので、ささげ業務の手配から画像の外注管理、ページ更新、バイトさんへの作業指示まで守備範囲は広めです。Photoshopは苦手なので本格的な画像加工は外注に出していますが、何社も試した分、業者選びや納品チェックには慣れました。このブログは仕事の中で身につけたことの記録です。