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EC事業者が商品画像の加工(切り抜き・白抜き・色補正など)を1枚から外注できるサービスを5社比較しています。切り抜き特化型(キリコム・キリヌキスタジオ・切り抜きjp・切り抜きPHOTO)とクラウドソーシング型(ココナラ)の2カテゴリに分けて整理。オプション込みのトータルコストや最低発注金額など、外注先を選ぶときのチェックポイントもまとめています。

ECサイトの商品画像は売上に直結する。背景の白抜き、切り抜き、色補正、リサイズ。やることはわかっていても、自分でやると1枚ごとに時間が溶けていく。

うちの会社でも、新商品の登録が重なると画像処理だけで丸一日つぶれることがある。Photoshopを使いこなせるスタッフがいれば話は別だが、そうでなければ外注を検討したほうが早い。

ただ、画像加工の外注サービスは「月100枚以上から」「法人の定期契約のみ」といった条件がついているところも多く、小規模なEC事業者には使いにくいものもある。自分で白抜きする方法は「写真の背景を白抜きにする方法まとめ」で紹介しているが、枚数が増えてくると外注のほうが効率がいい。この記事では「1枚から依頼できる」サービスに絞って、選び方のポイントをまとめた。

画像加工の料金相場は、加工の種類(切り抜き・色補正・合成など)と商品の形状による難易度で大きく変わる。加工内容別の相場感は「画像修正・レタッチの外注費用はいくら?加工内容別の料金相場まとめ」で整理しているので、予算感を把握したい方はあわせて確認してほしい。

1枚から依頼できるEC向け画像加工サービス5選

ここからは、1枚単位で発注できるサービスを5つ紹介する。切り抜き特化型とクラウドソーシング型の2カテゴリに分けて整理した。

切り抜き特化型

1. キリコム

39円〜/枚

切り抜き専門のサービス。商品の形状に応じた段階制の料金体系で、シンプルな商品なら業界でも低価格帯。初回1点無料でテスト加工ができる。オプションとしてトリミング(29円)、影つけ(50円)などが用意されている。大量発注時に累計割引が適用される仕組みもある。

サイト:kirikom.net

2. キリヌキスタジオ

48円〜/枚(税抜)

ECサイト向けの画像切り抜きに特化。作業の所要時間をベースに単価を決定する仕組みで、定期的な発注や大量案件では優遇料金が適用される。オプションのトリミング(20円)・影つけ(20円)も安い。最低受注金額は690円(税抜)。背景色変更やファイル形式変換は無料で対応してくれる。

サイト:kirinukistudio.com

3. 切り抜きjp

120円〜/枚

登録企業20,000社以上を抱える、画像切り抜き代行の大手。印刷業界やメディア業界からECまで幅広い業種に対応している。納品スピードに強みがあり、即日〜翌午前中の納品にも対応可能。難易度別のランク制料金で、会員登録不要で見積もりが取れる。

サイト:kirinuki.jp

4. 切り抜きPHOTO

180円/枚(税込198円)・一律料金

難易度にかかわらず1点180円の一律料金制を採用しているのが特徴。料金の見積もりや計算が不要なので、発注がシンプルになる。ECサイト用プランや肌補正とのセットプランもある。登録企業10,000社以上の実績があり、仮登録すれば無料で1点お試しできる。

サイト:gen-zo.com/kirinuki

クラウドソーシング型

5. ココナラ

出品者により異なる(切り抜き200円〜、商品画像制作3,000円〜が目安)

個人のクリエイターに直接依頼できるスキルマーケット。EC商品画像の加工に特化した出品者も多く、予算や仕上がりのイメージに合わせて柔軟に選べる。「Amazon 商品画像」「楽天 白抜き」などで検索すると対応可能な出品者が見つかる。納期や対応範囲は出品者ごとに異なるため、過去の評価とポートフォリオの確認が大事になる。

サイト:coconala.com

比較表

サービス最低単価加工内容特徴
キリコム39円〜切り抜き段階制料金、初回無料テスト
キリヌキスタジオ48円〜切り抜きEC特化、オプション安い
切り抜きjp120円〜切り抜き大手・即日対応可
切り抜きPHOTO180円(一律)切り抜き見積もり不要、わかりやすい
ココナラ200円〜全般個人に直接依頼、柔軟

外注先を選ぶときのチェックポイント

料金表の最低単価だけで比較するのは危険だ。実際に発注してみると、オプション料金や最低発注金額の存在で思ったより高くつくことがある。以下の5つの観点から総合的に判断したい。

オプション込みのトータルコストを確認する

「切り抜き1枚39円」と書かれていても、それは純粋な切り抜き作業だけの価格であることが多い。実際のEC運用ではトリミング、リサイズ、影つけ(影イキ)、不要物除去といった追加作業がほぼ必ず発生する。オプション料金を積み上げると、見かけの安さが逆転するケースもある。

見積もりを取るときは、「自分が必要な作業をすべて含めた1枚あたりの価格」で比較するのが鉄則だ。

最低発注金額を確認する

1枚から受け付けていても、「最低発注金額640円」「3,000円未満の場合は一律3,000円」といった条件が設定されていることがある。数枚だけ依頼したい場合、この下限が実質的な単価を大きく押し上げる。少量発注が多い事業者は事前に確認しておきたい。

修正対応と納期の柔軟性

納品物に微調整が必要になるのはよくあること。修正が何回まで無料か、追加費用の条件は何かを確認しておく。また、特急対応の上乗せ料金(通常の1.5〜2倍が目安)が明確に設定されているかもチェックポイントになる。

ECモールのレギュレーション対応

Amazonは白背景必須、楽天市場はテキスト占有率20%以内、メルカリは正方形推奨など、モールごとにルールが異なる(詳しくは「ECサイトの商品画像ルールまとめ」を参照)。外注先がこれらのガイドラインを理解しているかどうかは、納品後の手戻りを減らすうえで重要だ。EC向け実績の有無を確認するか、発注時にモール名を伝えるのが確実。

テスト加工を活用する

初回無料のトライアルやお試し加工を提供しているサービスは多い。本契約の前に、自社の商品で仕上がりのクオリティ・対応スピード・やり取りのスムーズさを確認しておくと失敗しにくい。できれば難易度の高い商品画像をテストに出すのがおすすめだ。

「小口化の罠」に注意
1枚ずつ発注するスタイルは手軽だが、発注のたびに指示出し・確認・修正のやり取りが発生する。この「コミュニケーションコスト」が作業コストを上回ってしまうケースもある。指示書のテンプレート化や、まとめて発注するタイミングの工夫で管理の手間を減らしたい。

よくある質問(FAQ)

Q. EC商品画像の加工を1枚だけ外注できますか?

A. 1枚から受け付けているサービスは複数ある。切り抜き専門のキリコム(39円〜)、キリヌキスタジオ(48円〜)、切り抜きPHOTO(一律180円)などが対応している。ただし、最低発注金額(640〜3,000円程度)が設定されている場合があるため、少量発注のときは事前に確認が必要だ。

Q. 画像切り抜きの外注はどのくらいで納品されますか?

A. サービスや発注枚数にもよるが、切り抜き専門サービスの場合は即日〜翌営業日が目安。切り抜きjpは即日〜翌午前中の納品に対応している。特急対応では通常の1.5〜2倍の料金が上乗せされることがある。

Q. Amazonの白背景画像を外注で作れますか?

A. 白背景への切り抜き加工はほとんどの画像加工サービスで対応している。Amazonのメイン画像は白背景(RGB値255,255,255)が必須のため、ECモールのガイドラインに対応した実績のあるサービスを選ぶと手戻りが少ない。

まとめ

EC向けの画像加工を外注するとき、まず自分が必要としている加工がどのレベルなのかを整理するところから始めると、サービス選びがスムーズになる。切り抜き・白抜きだけなら1枚39〜180円の切り抜き特化型で十分対応できるし、柔軟に対応してほしいならココナラのようなクラウドソーシングで出品者を探す手もある。

料金表の最低価格だけで判断せず、オプション込みのトータルコスト、最低発注金額、修正対応の条件まで含めて比較するのが外注先選びで失敗しないコツだ。テスト加工を受け付けているサービスも多いので、まずは1〜2社に実際の商品画像を送って仕上がりを見てみるのがいいと思う。

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