ツバサのメモ帳
背景切り抜き・白抜き写真の作り方|AI無料ツール・アプリ・外注を比較

背景切り抜き・白抜き写真の作り方|AI無料ツール・アプリ・外注を比較

こんにちは、ツバサです。

EC商品写真やフリマアプリの出品写真で、背景を切り抜いて白抜きにしたいと思ったことはありませんか。背景透過・背景削除・背景白抜きなど呼び方はいろいろですが、やりたいことは同じ。被写体だけ残して背景を白(または透明)にする作業です。僕はEC関係の仕事をしているので、この処理は日常的に必要になります。

Photoshopを使えばできるのは知っているんですが、正直あまり得意じゃない。そこで Remove.bg や Canva など無料で使えるAIの自動切り抜きツール、スマホアプリでの処理、Photoshop以外の方法を調べてまとめました。どうしても仕上がりにこだわる写真はプロのレタッチサービスに外注するのも選択肢です。そのあたりも含めて整理します。

この記事でわかること

  • 白抜きの4方法(無料Webツール・スマホアプリ・Photoshop・プロ外注)の精度と料金の違い
  • Remove.bg・Canva・PicWishなど無料AIツールで処理できる範囲と、限界が出るケース
  • フリマ・自社EC・モール出店の用途別にどの方法が合うかの判断基準

背景を白抜きにする方法は大きく4パターン

なお、「白抜き」と「切り抜き(背景透過)」は別の概念です。白抜きは背景をRGB(255,255,255)の純白にする処理で、Amazonや楽天の商品画像ルールで求められるのはこちら。切り抜き(透過)は背景を透明にする処理で、合成素材として使う場合に必要です。この記事では主に「白抜き」の方法を扱いますが、工程としてはまず背景を透過で切り抜き、その後に白背景を敷くという流れになります。

写真の背景を白くする方法は、ざっくり4つに分けられます。

方法費用の目安向いている人
無料Webツール(AI自動切り抜き)無料〜数枚だけサッと処理したい人
スマホアプリ無料〜パソコンを使わずスマホで完結したい人
Photoshopなどの画像編集ソフト月額2,380円〜(Adobe フォトプラン)手動で細かく調整したい人
プロのレタッチサービスに外注1枚数十円〜仕上がり重視、枚数が多い人

以下、それぞれの特徴と代表的なサービスを整理していきます。

方法1:無料Webツール(AI自動切り抜き)

ブラウザに画像をアップロードするだけでAIが自動的に背景を削除してくれるサービスです。最近はどれも精度がかなり上がっていて、人物やシンプルな商品ならほぼ一発できれいに切り抜けます。

Remove.bg

背景削除ツールの定番です。Remove.bgの公式サイトでは「AIが自動的に背景を数秒で削除する」と説明されており、画像をアップロードすると5秒ほどで背景が消え、透過PNG画像をダウンロードできます。人物の髪の毛のような複雑な輪郭もかなり正確に処理してくれます。

無料版はプレビュー用の低解像度画像(最大約625×400px)のダウンロードが月50枚まで。SNSアイコンやブログのアイキャッチ程度なら十分ですが、EC商品写真のように高解像度が必要な場合は有料プランが必要です。公式料金ページによると、サブスクリプション(月額990円〜/40クレジット)と買い切りクレジット(1枚あたり約20〜70円)の2種類があります。

Remove.bg|画像の背景を自動で削除 - AI背景除去ツール remove.bg

PicWish

中国のAI企業が提供する背景削除ツール。PicWishの公式サイトでは「AIが自動的に複雑な背景も高精度で除去」と説明されており、Remove.bgと同等かそれ以上の精度との評価もあります。無料でもそこそこの解像度で使えるのが特徴で、背景削除のほかに画像の高画質化(アップスケール)機能もあります。

noteでWebエンジニアのkomzさんがAI背景除去ツールを性能比較した記事を公開しており、複数のツールを同じ写真で比較した検証が参考になります。また、東京レタッチのコラムでもAI切り抜きツールの比較がまとめられています。

PicWish|AI画像背景除去・高画質化ツール picwish.com

iLoveIMG

iLoveIMGは画像の圧縮やリサイズなど複数の画像編集ツールを提供しているサイトで、背景削除機能もあります。画像編集をまとめて1つのサイトで済ませたい人に便利です。

無料ツールの注意点

無料版は解像度が制限されることが多く、そのままEC出品用には使えない場合があります。また、AIの精度は高いですが、商品と背景の色が似ている場合や、透明・半透明の素材(ガラス、レース等)は苦手な傾向があります。

方法2:スマホアプリ

パソコンを使わず、スマホだけで完結したい場合はアプリが便利です。

iPhoneの標準機能(iOS 16以降)

iPhoneの「写真」アプリで写真内の被写体を長押しすると、被写体だけを切り抜いてコピーできます。Appleの公式サポートページでも手順が案内されているこの機能は、専用アプリをインストールしなくても使えるのが大きなメリット。切り抜いた画像はそのまま他のアプリに貼り付けたり、「ファイル」アプリに保存したりできます。

PhotoRoom

PhotoRoomはEC出品写真に特化した背景削除アプリです。背景を削除した後に白背景やテンプレートを適用でき、そのまま出品用画像として使えます。メルカリやAmazonの出品者に人気があり、無料版でもロゴ(ウォーターマーク)なしで使える機能があります。

PicWish(アプリ版)

先ほど紹介したPicWishのスマホアプリ版。Web版と同様にAIで背景を自動削除してくれます。iOS/Android両対応。

方法3:Photoshopなどの画像編集ソフト

手動で細かく調整できるのがソフトウェアの強みです。AIツールではうまくいかない複雑な写真でも、手作業なら対応できます。

Adobe Photoshop

Adobeの公式ページでは「Photoshopの背景削除はAIが被写体を認識し、数クリックで自然な切り抜きが可能」と説明されています。「被写体を選択」機能でAI自動選択した後、「選択とマスク」で髪の毛などの細部を手動で微調整できます。Adobe フォトプラン(Photoshop + Lightroom)で月額2,380円です。

僕はPhotoshopが苦手なので使いこなせていませんが、仕上がりの自由度は間違いなく最高です。

Photoshopの背景削除|AIで自然な切り抜きが可能 - Adobe adobe.com

Canva Pro

デザインツールとして有名なCanvaの背景リムーバー機能は、有料プランのCanva Pro(月額1,180円)に含まれています。ワンクリックで背景を削除でき、Photoshopほどの精密な調整はできませんが精度はかなり高く、そのままCanva上でバナーやSNS投稿画像を作れるのが便利。背景削除の回数制限もないので、コスパは良いです。

方法4:プロのレタッチサービスに外注

枚数が多い場合や、AIツールでは対応しきれない複雑な写真がある場合は、プロのレタッチサービスに外注するのも手です。背景の白抜きだけでなく、色補正や不要物の除去なども一緒にお願いできます。背景切り抜きをプロに外注する場合の費用相場は「背景切り抜き外注の費用まとめ」で、サービス別の料金を比較しています。

料金の目安は、単純な切り抜きなら1枚39円〜、合成ありの白抜き加工なら300〜800円程度です。画像の複雑さや納期によって変わります。切り抜き専門サービスと総合レタッチサービスの料金比較は「背景切り抜きの費用相場まとめ|外注先比較」に整理しています。ECの商品写真を毎月大量に撮影する場合は、自分で1枚ずつ処理するより外注した方が結果的に安上がりなこともあります。個人でも1枚から依頼できるサービスとしては、グラフィックファクトリーリメージなどがあります。詳しくは「レタッチ外注サービス7社比較」をご覧ください。

結局どれがいいの?用途別まとめ

用途おすすめの方法
フリマ出品写真を数枚だけiPhoneの標準切り抜き or Remove.bg無料版
ブログやSNSのアイキャッチRemove.bg無料版 or Canva Pro
EC商品写真(月10枚程度)Remove.bg有料プラン or Canva Pro
EC商品写真(月数十枚以上)Canva Pro or プロ外注
複雑な切り抜き(透明素材、細かい模様)Photoshop or プロ外注

個人的には、まずRemove.bgの無料版で試してみて、頻繁に使うようならCanva Proに移行するのがコスパのいい流れだと思います。それでも対応できない写真だけプロに外注する、というのが現実的な使い分けかなと。なお、カメラのキタムラのように、店頭での相談も含めたレタッチサービスを提供している業者もあります。

よくある質問

Q. 写真の背景を無料で白抜きにする一番簡単な方法は?
A. Remove.bg(remove.bg)が最も手軽です。ブラウザで写真をアップロードするだけで、AIが自動的に背景を削除してくれます。無料版はプレビュー画像(低解像度・最大約625×400px)のダウンロードが月50回まで可能。SNSアイコンやブログ用なら無料版で十分ですが、印刷用やEC出品用の高解像度画像が必要な場合は有料プランが必要です。
Q. EC商品写真の白抜きにはどの方法がおすすめですか?
A. 枚数が少ないならRemove.bgの有料プラン(サブスクリプション月額990円〜、1枚あたり約20〜25円)が手軽です。月に数十枚以上コンスタントに処理するならCanva Pro(月額1,180円で背景削除し放題)がコスパに優れています。仕上がりにこだわる場合や複雑な背景の場合はプロのレタッチサービスに外注するのも選択肢です。
Q. スマホだけで背景を白抜きにできますか?
A. はい、できます。iPhoneの「写真」アプリ(iOS 16以降)には被写体を長押しで切り抜く機能が標準搭載されています。Androidの場合はGoogleフォトの編集機能で背景をぼかしたり、PicWishやPhotoRoomなどの無料アプリで背景を削除できます。ブラウザからRemove.bgにアクセスしてもスマホで使えます。
Q. 白抜きの精度が足りないときはどうすればいいですか?
A. AIツールの自動切り抜きで細い髪の毛や透明な素材がうまく処理できない場合は、Photoshopで手動修正するか、プロのレタッチサービスに外注するのが確実です。Remove.bgは単純な背景なら高精度ですが、背景と被写体の色が近いケースでは精度が落ちます。複雑な被写体は手作業のリタッチが必要になることもあります。
Q. EC商品画像の白抜きはスマホだけで完結できますか?
A. iPhoneの「写真の切り抜き」機能や、PhotoRoomなどのアプリを使えばスマホだけで白抜きできます。フリマアプリの出品写真なら十分な品質です。ただし、Amazonや楽天の商品画像規定(高解像度・正方形・白背景)に合わせる必要がある場合は、PCのAIツールか外注の方が確実です。スマホ完結は枚数が少ない個人EC向けです。
Q. 無料ツールと有料ツールで仕上がりに差はありますか?
A. Remove.bgは無料プランでも切り抜き精度自体は高いですが、ダウンロード画像の解像度が低くなります(最大約625×400px)。EC用途で高解像度が必要なら有料プラン(1枚あたり約20〜40円)か、Canva Proの背景除去(月額1,180円で削除し放題)を使う方がコスパが良いです。精度より解像度が差の出るポイントです。
Q. 「白抜き」と「切り抜き(背景透過)」は何が違いますか?
A. 白抜きは背景をRGB(255,255,255)の純白にする処理で、ECモールのメイン画像で求められるのはこちらです。切り抜き(透過)は背景を完全に透明にする処理で、PNGの透過画像として合成やデザインに使う場合に必要です。AIツールの多くは「背景削除=透過」なので、白抜きにするには透過後に白い背景を敷く操作が必要になります。
ツバサ
ツバサ

EC関連の会社で働いています。少人数の職場なので、ささげ業務の手配から画像の外注管理、ページ更新、バイトさんへの作業指示まで守備範囲は広めです。Photoshopは苦手なので本格的な画像加工は外注に出していますが、何社も試した分、業者選びや納品チェックには慣れました。このブログは仕事の中で身につけたことの記録です。