ツバサのメモ帳

商品撮影を外注するか自分でやるか|EC担当者の判断基準と費用の分かれ目

月10商品以内で白背景中心なら自撮りが合理的。月20商品超やモデル撮影が要るなら外注の検討を。判断基準を整理した。

2026年4月 更新

こんにちは、ツバサです。

EC担当なら誰しも一度は考える「商品撮影、自分でやるべきか外注すべきか」問題。自分はスマホで撮影して済ませていた時期が長かったが、商品数が増えてきたタイミングで撮影代行を試してみたところ、品質と時間のバランスが大きく改善した。

ただ、すべての状況で外注が正解かというとそうでもない。商品の特性、点数、予算、写真の使い道によって最適解は変わる。この記事では、自社撮影と外注のメリット・デメリットを整理し、判断基準をまとめた。

自分で撮るメリット・デメリット

メリット

コストが低い:撮影ボックス(3,000〜5,000円)+スマホがあれば始められる。追加の撮影費用は実質ゼロ
すぐ撮れる:新商品が入荷したら即日撮影→即日出品が可能。外注だと商品を送って→撮影→返送で最低3〜7営業日かかる
細かいニュアンスを反映しやすい:自社の商品を一番よく知っているのは自分。「ここを見せたい」というポイントを反映しやすい
ノウハウが社内に蓄積する:撮影スキルが身につけば、将来的に外注に頼らなくても対応できる範囲が広がる

デメリット

クオリティに限界がある:ライティングや構図のスキルはすぐには身につかない。特にジュエリーやアパレルなど光の制御が難しい商材は、自撮りだと品質のバラつきが出やすい
時間を取られる:1商品あたり30分〜1時間。月に30商品の撮影が発生すると、15〜30時間が撮影に消える。その時間を販促やCS対応に充てたほうが売上への貢献度が高い場合がある
機材の維持管理:撮影ボックスの汚れや破損、照明の買い替え、白背景布のアイロンがけなど、地味に手間がかかる

外注するメリット・デメリット

メリット

プロ品質が手に入る:ライティング、構図、色調補正まで含めた仕上がりが安定する。ECのミカタは「ECサイトで商品の魅力を最大限に引き出すには、プロの技術と経験が不可欠」と述べている
時間の節約:商品を送るだけで完結するため、撮影にかかる時間をゼロにできる
モールの画像ルールへの対応:Amazon白背景必須ルールなど、モール別の規格に精通した代行会社に依頼すれば、レギュレーション違反による差し戻しリスクを減らせる

デメリット

費用がかかる:1カット400〜1,000円が物撮りの相場。月30商品×5カットで60,000〜150,000円
タイムラグ:商品を郵送して撮影→データ納品→商品返送まで最短3〜7営業日。急ぎの出品には間に合わないことがある
イメージの伝達コスト:「こう撮ってほしい」を正確に伝えるのは意外と難しい。参考画像を添付すればイメージのズレは減るが、特に初回は打ち合わせに時間がかかる

判断基準:自社撮影が合うケース / 外注が合うケース

条件自社撮影が合う外注が合う
月間の新規商品数10商品以内20商品以上
商材の特性小物・雑貨(撮影が比較的容易)アパレル・ジュエリー・食品(専門技術が必要)
求める写真白背景のシンプルなカットイメージカット・モデル着用カット
EC担当者の人数2人以上で余力があるワンオペ or 撮影以外に注力したい
予算撮影に月3万円以上かけたくない品質向上のために月5〜15万円の投資ができる

「完全に自撮り」か「完全に外注」かの二択ではなく、白背景の定番カットは自社で撮り、イメージカットやモデル撮影だけ外注する「ハイブリッド型」も有効だ。

撮影代行の料金感については「EC向け商品撮影の代行サービス比較」に7社の料金を整理してある。1カット400円台から頼めるサービスもあるので、まずはテスト撮影を依頼して自社撮影との仕上がりの差を確認してみるのもよい方法だ。

なお、外注する場合はモール別の画像ルール(Amazonの白背景必須、楽天のテキスト占有率20%ルールなど)を理解している代行会社を選ぶと、納品後の修正が減る。「ECサイトの商品画像ルールまとめ」であわせて確認してほしい。

自社撮影のクオリティを上げる3つの工夫

① 撮影ボックスと固定の光源を用意する

Amazonで3,000〜5,000円で買える撮影ボックスとLEDライト2灯があれば、白背景の物撮りは十分対応できる。光源は自然光だけだと時間帯で色味が変わるため、LEDライトで一定の環境を作るのがポイントだ。

② アングルと構図をテンプレート化する

「正面→左45度→真上→寄り」のように、商品ごとに撮影するアングルをルーティン化する。これだけで撮影時間が短縮され、商品ページの統一感も出る。

③ 背景白抜きはツールに任せる

撮影後の白抜き加工は、Remove.bgやiPhoneの「被写体を切り出す」機能を使えば数秒で完了する。手作業でPhotoshopを使うよりも圧倒的に速い。背景白抜きのツールについては「写真の背景を白抜きにする方法まとめ」に整理してある。Remove.bgは無料枠でもかなり使えるので、まだ試していない人は一度触ってみてほしい。

よくある質問

Q. スマホで商品撮影しても売れますか?

白背景のシンプルなカットであれば、スマホでも十分に通用します。撮影ボックスとLEDライトを用意し、一定の明るさを確保すれば、ECモールの画像ルールに沿った写真が撮れます。

Q. 商品撮影の外注はいくらくらいかかりますか?

郵送撮影の物撮りで1カット400〜1,000円が相場です。月30商品×5カットなら60,000〜150,000円程度になります。イメージカットやモデル撮影は単価が上がります。

Q. 自社撮影に最低限必要な機材は何ですか?

スマホ(またはカメラ)、撮影ボックス(3,000〜5,000円)、LEDライト2灯(3,000〜5,000円)が最低限の機材です。三脚もあると手ブレを防げます。初期投資は1〜2万円程度です。

Q. 白背景以外の写真(イメージカット)も自分で撮れますか?

不可能ではありませんが、小物の配置やライティングのセンスが必要です。スタイリングの経験がない場合、外注したほうが仕上がりの品質が安定します。

Q. 撮影代行に初めて依頼するときのコツは?

まず1〜2商品でテスト撮影を依頼し、仕上がりを確認してから本発注するのが安全です。無料お試し撮影を提供しているサービスもあります。撮影イメージは参考画像を添付して伝えると認識のズレが減ります。

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ツバサ

EC関係の仕事をしています。このサイトは自分が調べたことの備忘録です。Photoshopは少し使えますが苦手で、ちょっとした画像補正はもっぱらスマホアプリ派。アプリで対応しきれない本格的なレタッチはプロに依頼しています。

※この記事は2026年4月時点の公開情報をもとに作成しています。各社のサービス内容や料金は変更される場合があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。