ツバサのメモ帳
サーバールームの前に置かれた天秤。片方の皿に盾、もう片方の皿に値札と星が載っている

お名前.comの評判は?|さくら・エックスサーバーなど競合レンタルサーバー会社と比較してみた

こんにちは、ツバサです。

うちの会社のサイトはWordPressで作ってあり、お名前.comのレンタルサーバーに置いている。2026年10月21日の夜、PHPの重大な脆弱性「php2shell」の修正版が出た。エックスサーバーとさくらのレンタルサーバは翌22日の朝6時台に修正を終えたと告知したが、お名前.comが修正を当て終えたと告知したのは、同じ22日の20時45分時点で、さくらより14時間15分、エックスサーバーより14時間遅かった。うちのサイトも、22日11時ごろの時点でPHPは修正前の8.5.6のままだった。

このとき気になって、お名前.comの評判・口コミを口コミサイトとブログでさかのぼって読んでみた。先に結論を書くと、お名前.comへの不満は2026年10月のPHPの件で急に出てきたものではなかった。ドメインだけのつもりがレンタルサーバーも契約になっていた、案内のメールが多い、請求に「サービス維持調整費」が上乗せされる、サポートの返事が噛み合わない、という声が何年も前から繰り返し書かれていた。期限が切れたドメインを中古ドメインとしてオークションで売り、有名人の旧公式サイトのドメインまで出品して批判されたこともある。2026年10月に見た口コミサイトの点数も、比べたさくらインターネットやエックスサーバーより低かった。一方で、ドメインを早く安く取れる点は、2026年の口コミでも評価されていた。

この記事では、2026年10月のPHPの脆弱性への対応をさくらインターネット・エックスサーバーと時刻つきで並べ、そのうえで口コミサイトに残っている評判を項目ごとに整理した。最後に、お名前.comに限らず、レンタルサーバー会社を評判で比べるときの見方と、会社のサイトを置いている人が確かめておくことをまとめている。口コミは個人の体験なので、どのサイトのいつの投稿かを書き、公式の告知で確かめられることは告知を出典にした。時刻はすべて日本時間だ。PHPへの対応と口コミサイトの点数は2026年10月22日の夜までに確かめた記録なので、その後の状況は各社のお知らせと各サイトで確かめてほしい。

この記事でわかること

  • みん評・ITreviewでのお名前.comの評判の点数と、さくらインターネット・エックスサーバーとの差
  • 2026年10月のPHP脆弱性(php2shell)で、お名前.comの修正の完了がさくら・エックスサーバーより何時間遅かったかと、利用者から出た不満
  • 何年も前から多いお名前.comの口コミ(申し込み画面・案内メール・サービス維持調整費・サポート・障害)
  • 期限切れのドメインを中古ドメインとしてオークションで売ることへの批判(2026年7月の浅田真央さんの旧ドメインなど)と、さくらインターネットの方針との違い
  • お名前.comの良い評判(ドメイン取得の早さと安さ)
  • レンタルサーバー会社を評判で比べるときの見方と、会社のサイトを置いている人が確かめておくこと

お名前.comの評判・口コミの点数|みん評・ITreviewでさくらインターネット・エックスサーバーと比較

まず、点数で比べられる口コミサイトを2つ見た。辛口の口コミが集まりやすい「みん評」と、法人の利用者が書くIT製品のレビューサイト「ITreview」だ。数字はどちらも2026年10月22日に見たときのものだ。

口コミサイトと対象お名前.comエックスサーバーさくらインターネット
みん評(5点満点)2.74(110件)。ドメイン・レンタルサーバー・その他のサービスをまとめた1ページ3.08(82件)。レンタルサーバーのカテゴリ(カテゴリ平均2.79)2.98(56件)。レンタルサーバーのカテゴリ(カテゴリ平均2.79)
ITreview・ドメイン取得サービス(5点満点)お名前.com 3.4(23件)Xserver Domain 4.7(10件)さくらのドメイン 3.9(4件)
ITreview・レンタルサーバー(5点満点)お名前.comのレンタルサーバーは、ホスティングのカテゴリで見つけられなかったXServerレンタルサーバー 4.6(18件)さくらのレンタルサーバ 4.1(109件)

どちらのサイトでも、お名前.comの点数は3社の中でいちばん低い。ただ、みん評のお名前.comのページは、ドメインとレンタルサーバーとそれ以外のサービスの口コミを1ページにまとめていて、レンタルサーバーだけのページになっているエックスサーバーやさくらとは、比べている範囲が同じではない。みん評は、低評価の口コミのうちレンタルサーバーについてのものが44%、ドメインが37%、その他のサービスが19%と集計している。みん評自身も、サイトの性質上、厳しい声が多くなると断り書きをしている。

ITreviewのお名前.comのレビュー23件は、中小企業からが19件、中堅企業からが4件で、大企業からの投稿はなかった。点数の分布は、5点が3件、4〜4.5点が6件、3〜3.5点が9件、2〜2.5点が4件、0.5点が1件で、真ん中の3点台がいちばん多い。同じページの類似製品の欄では、Xserver Domainについて、お名前.comより評価が高かった点として、機能への満足度・使いやすさ・導入のしやすさが挙がっていた。

み お名前.comの口コミ・評判|みん評 minhyo.jp I お名前.comの評判・口コミ 全23件|ITreview itreview.jp I ホスティングサービスのおすすめ製品を比較|ITreview itreview.jp

2026年10月のPHP脆弱性php2shellへの対応|お名前.comのレンタルサーバーとさくら・エックスサーバーの時系列

2026年10月の件を少しだけ説明しておく。php2shellは、2026年10月に修正されたPHP本体の脆弱性2件(CVE-2026-109618・CVE-2026-109619)の通称で、認証なしで外からサーバー上のコードを実行されるおそれがある。WordPressのようにPHPで動くサイトをレンタルサーバーに置いている場合、PHPに修正を当てるのはサーバー会社だ。PHPの修正版は2026年10月21日22:34に公開された。その夜の各社の動きは「【EC事業者向け】PHP脆弱性php2shellで止まったカート・モールを一晩追跡」に時刻つきで書いたので、ここではお名前.com・さくら・エックスサーバーの3社だけを並べる。

2026年10月(日本時間)お名前.com レンタルサーバーさくらのレンタルサーバエックスサーバー
21日 昼〜夕方動きなし13:00ごろ緊急メンテナンスを開始。告知に理由は書いていなかった16:00に公式サイトと管理画面を止めた。利用者のサイトとメールは止めないと明記し、理由は「使用しているソフトウェア」の脆弱性と書いた
21日 夜19:00〜22日10:00の緊急メンテナンスを告知。作業内容は「システムの保守作業」とだけ書き、PHPへの対応だとは書いていなかった23:00から「PHPバージョンアップ」の作業を始めると告知した修正版の公開後、PHP 8.2〜8.5から順に修正を当て始めた(22日1:10の進捗で告知)
22日 早朝告知の更新なし6:30にPHPのバージョンアップを終えたと告知した6:45に、PHP 8.2〜8.5の対象の全サーバーで修正を終えたと告知した。修正版のない古いPHPには自社で作った修正を順に当てていると書いた
22日 午前8:50ごろから17:15ごろまで、お名前.com Naviにログインすると500エラーになる障害が起きていた(復旧後に告知)。10:00の終了予定を過ぎても、緊急メンテナンスが終わったという告知は見つからなかった。11時ごろ、うちの会社のサイトのPHPは8.5.6のままで、修正版の8.5.12は当たっていなかった。11時過ぎには管理画面が混雑していて、保守を頼んでいる制作会社も入れなかった22日付のお知らせで、コントロールパネルで選べるすべてのPHPバージョンで対応を終え、利用者が急いでやることはないと案内した9:30に管理画面と各種機能を順に再開した
22日 昼〜夜「PHPの脆弱性への弊社対応について」を出し、21日からの緊急メンテナンスはPHPへの対応だったと初めて明記した。パッチの適用は「順次進めております」とだけ書いた。12:00〜21:00には、サーバーの再起動を伴う新しい緊急メンテナンスを行った。18:30ごろにWebメールとファイルマネージャーを再開。「PHPの脆弱性への弊社対応完了のお知らせ」で、20時45分時点でサーバーへのセキュリティパッチの適用を終え、緊急メンテナンスも20時45分に終わったと告知した(掲載の時刻は書かれておらず、20時50分ごろにお知らせのページを見たときは、まだ「メンテナンス中」と表示されていた)13:45にウェブメールの対応も終えたと追記した22日21時前には、公式サイトも表示されていた

こうして並べると、差が出たのは止め始めた時刻より、修正を終えたことを知らせた時刻だ。さくらとエックスサーバーは22日の朝6時台に「終わった」と書いたので、利用者は管理画面に入れなくても、待っていればいいと分かった。お名前.comは、完了を告知した22日20時45分時点まで終わる見通しを書いておらず、その間、利用者は自分のサイトに修正が当たったかを確かめる手段を持てなかった。管理画面のお名前.com Naviも、22日の朝から夕方まで500エラーで入れない状態だった。

どれくらい遅かったかを、PHPの修正版が公開された21日22:34から、各社が修正を終えたと告知した時刻までの時間で比べると、次のとおりだ。

サーバー会社修正を終えたと告知した時刻(2026年10月22日)修正版の公開(21日22:34)からの時間お名前.comとの差
さくらのレンタルサーバ6:30(PHPのバージョンアップの完了。コントロールパネルで選べるすべてのPHPバージョンで対応を終えたと案内)約7時間56分お名前.comより14時間15分早い
エックスサーバー6:45(PHP 8.2〜8.5の対象の全サーバーで完了。修正版のない古いPHPには、その後も自社の修正を順に当てると告知)約8時間11分お名前.comより14時間早い
お名前.com レンタルサーバー20:45時点(提供中のすべてのPHPバージョンでパッチの適用を完了)約22時間11分ー

時刻は、各社が告知に書いた完了の時刻をもとにしている。お名前.comは、さくらやエックスサーバーの3倍近い時間をかけ、完了したのは2社が終えてから半日以上あとだった。その14時間あまりのあいだ、お名前.comの利用者は、修正がいつ当たるのかの見通しも知らされず、朝から夕方までは管理画面にも入れなかった。

時系列の表だと横に比べにくいので、項目ごとにも並べ直しておく。

比べた項目(2026年10月)お名前.com レンタルサーバーさくらのレンタルサーバエックスサーバー
止め始めた時刻21日19:00(PHPの修正版の公開前)21日13:00ごろ(PHPの修正版の公開前)21日16:00(PHPの修正版の公開前)
止めたものサーバーに一時的に接続できない場合があると告知。ファイルマネージャー・phpMyAdmin・Webメールも一時停止したサーバーに一時的に接続できない場合があると告知。22:00からphpMyAdminなども止めた公式サイト・管理画面・サポート窓口。利用者のサイトとメールは止めないと明記した
理由の書き方(最初の告知)「システムの保守作業」とだけ書き、理由は書いていなかった理由は書いていなかった「使用しているソフトウェア」の脆弱性と書き、FAQではPHPの名前を出していた
PHPへの対応だと明記した時刻22日(10:55にお知らせの一覧を見たときはまだ出ていなかった)21日夜。23:00からの「PHPバージョンアップ」の作業を告知した21日16:00の時点で、FAQにPHPと書いていた
途中経過の告知パッチの進み具合を示す途中経過はなかった。Webメール・ファイルマネージャーなどの再開は告知に追記した21日22:30にメンテナンスの完了を追記22日1:10・3:55・6:45・9:30の4回
修正を終えたと告知した時刻22日20:45時点。「PHPの脆弱性への弊社対応完了のお知らせ」で、提供中のすべてのPHPバージョンにパッチを当て終えたと告知22日6:30。コントロールパネルで選べるすべてのPHPバージョンで対応を終えたと案内22日6:45。PHP 8.2〜8.5の対象の全サーバーで修正を終えたと告知
修正版の出ない古いPHP(8.1以前)の扱い対応中は5系や7系はバージョンの変更が必要なこともあると案内していたが、完了の告知では5.6〜8.1も含むすべてのバージョンにパッチを当てたとしたすべてのPHPバージョンで対応済みとしたうえで、サポート期間中の最新版への移行も検討するよう案内自社で修正を作り、準備と検証が済んだものから順に当てていると告知
利用者に求めたことPHPのバージョンを変える必要はない。表示されるバージョン番号は修正版の番号(例:8.5.12)にならず、これまでと同じ番号(例:8.5.11)のままの場合があると注意書きした利用者が急いでやることはない管理画面の再開後に、追加の対策をお願いする場合があると告知
管理画面22日8:50ごろから17:15ごろまで、お名前.com Naviにログインすると500エラーになる障害があった。11時過ぎには保守を頼んでいる制作会社も入れなかった入れるかどうかは確かめていない22日9:30から順に再開した

公平のために書いておくと、さくらも21日昼の最初の告知には理由を書いていなかった。理由を伏せたまま止めていたのはお名前.comだけではない。違ったのはそのあとで、さくらは夜のうちに「PHPバージョンアップ」と作業の中身を書き、朝には完了を知らせた。

お 【重要】PHPの脆弱性への弊社対応について|お名前.com onamae.com お 【重要】[お名前.com レンタルサーバー] PHPの脆弱性への弊社対応完了のお知らせ(2026年10月22日20時45分時点)|お名前.com onamae.com お 【復旧済み】【お名前.com】お名前.com Naviにおける不具合の発生(2026年10月22日8:50〜17:15)|お名前.com onamae.com お 【緊急】[お名前.com レンタルサーバー] サーバーメンテナンス(2026/10/22)|お名前.com onamae.com さ PHPの脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)への対応状況について|さくらのサポート情報 help.sakura.ad.jp X 予防的な安全対策に伴う公式サイト・管理画面等の一時停止のお知らせ|エックスサーバー株式会社(2026年10月21日〜22日にトップページに掲載されていた告知) xserver.ne.jp

2026年10月のお名前.comのPHP対応へのXのクチコミ|パッチが当たらない・管理画面に入れない・7.4のまま

Xでも、お名前.comのPHPへの対応についての投稿が21日の夜から続いた。下の投稿はすべて実際に開いて、本文と投稿時刻を確かめたものだ。内容ごとに分けて並べる。

10月21日の夜:お名前.comからPHPについての情報が出てこない

2026年10月21日の夜は、ほかの会社が告知を出し始めたのに、お名前.comからは情報が出てこない、という投稿が多かった。夜中のうちに、自分の会社のサイトをいったんメンテナンス中に切り替えて公開を止めた、という人もいた。

X お名前.comは保守の告知はあるが、PHPの修正との関係と完了は確認できていないという各社の対応状況のまとめ(2026年10月21日23:03) x.com X お名前.comの最新情報が出てこないので、自分の会社のサイトをいったん公開停止にしたという投稿(2026年10月21日23:53) x.com

10月22日の朝〜昼:管理画面に入れず、パッチも当たっていない

22日の朝からは、お名前.comはまだPHPの更新を終えていない、管理画面に入れない、という投稿に変わった。他社の名前を挙げて比べる投稿が目立った。お名前.comはのちに、22日8:50ごろから17:15ごろまで、お名前.com Naviにログインすると500エラーになる障害が起きていたと告知している。

X お名前.comはまだPHPのバージョンアップを終えていないようだという投稿(2026年10月22日7:27) x.com X さくら・Xserverなどは対応済み、お名前.comはメンテナンス中で対応未確認という制作会社のまとめ(2026年10月22日11:08) x.com X シン・レンタルサーバーはPHPを自動で更新したのに、お名前.comはコントロールパネルにも入れないという投稿(2026年10月22日11:53) x.com X エックスサーバーはこまめに報告してPHPも更新されたが、お名前.comのサイトは引っ越しを考えるという投稿(2026年10月22日12:40) x.com

10月22日の夕方:まだパッチが当たらない、他社でドメインを取ろうと思う

夕方になっても、パッチがまだ当たらないという投稿は続いた。デスクトップクラウドの不正アクセスへの対応で忙しいのは分かるが、レンタルサーバーのほうも急いでほしい、という声もあった。

X お名前.comのレンタルサーバーのPHPにはまだパッチが当たらないという投稿(2026年10月22日17:09) x.com X ほかのサービスが戻ってきている中でお名前.comは全サービスがメンテナンス中で、今後ドメインは別の会社で取ろうと思うという投稿(2026年10月22日18:08) x.com X お名前.comのレンタルサーバーはまだPHPのパッチが当たらず、エックスサーバーは早かったという投稿(2026年10月22日18:11) x.com X デスクトップクラウドの件で忙しいとは思うが、レンタルサーバーのPHPの脆弱性対応も終えてほしいという投稿(2026年10月22日18:49) x.com

確かめたらPHPが7.4のままだった

もうひとつ目についたのが、自分のサイトのPHPを確かめたら7.4のままだった、という投稿だ。PHP 8.1以前には、PHP公式からこの脆弱性の正式な修正版は出なかった。お名前.comの告知が「5系や7系はバージョンの変更が必要なこともある」と書いているのは、この人たちのことだ。管理画面で何年も前に選んだまま、という会社のサイトは少なくないと思う。

X 自社サイトを置いているお名前.comのレンタルサーバーを確認したらPHPが7.4のままで、8.5に変えたという投稿(2026年10月21日20:39) x.com

多くの投稿は、お名前.comを責めるより先に、自分やお客さんのサイトが大丈夫なのかを知りたがっている。困っていたのは、情報がないことだった。

昔から多いお名前.comの悪い口コミ|申し込み画面・案内メール・サービス維持調整費・サポート・中古ドメインの販売

ここからが、さかのぼって読んだ過去の評判だ。みん評の110件、ITreviewの23件、個人のブログを読むと、お名前.comへの不満は大きく5つに分けられた。古いものは2021年の個人のブログにもあり、2026年の投稿にも同じ内容が出てくる。

不満の内容どこに、いつ書かれていたか
ドメインだけ取ったつもりが、レンタルサーバーや有料オプションの契約も入っていて、料金を請求された個人のブログ(2021年7月。申し込んだ覚えのない有料オプションが付いていた。2025年6月)、X(2025年12月)、みん評(2025年12月・2026年3月・2026年5月・2026年8月)、ITreview(2026年4月。必須の手続きと任意の追加の区別が分かりにくいという指摘)
更新の知らせ、クーポン、有料オプションをすすめるメールが多い個人のブログ(2025年6月)、ITreview(更新通知や他サービスの案内が多いという指摘)、みん評(2026年4月。2026年1月ごろから不安をあおる案内メールが急に増えたという声)
請求に「サービス維持調整費」が上乗せされて、表示より高くなるお名前.comの告知(2022年12月26日に導入を案内)、みん評(2026年4月)、ITreview(価格の安さが薄れたという指摘)
サポートや本人確認のやりとりが噛み合わないみん評(2025年9月のVPSの問い合わせ、2026年10月の本人確認と身に覚えのない請求)
期限が切れたドメインを、中古ドメインとしてオークションで売っている個人のブログ(2025年6月。契約が切れたあと、ドメインに覚えのないネームサーバーが設定されたという体験)、お名前.comの告知(2026年5月のラブライブ!関連のドメインの入札)、ITmedia NEWS(2026年7月の浅田真央さんの旧公式サイトのドメイン)

ドメインだけのつもりが、レンタルサーバーや有料オプションも契約になっていた

いちばん多かったのがこれだ。「ドメイン0円」や「初年度無料」の表示を見て申し込み、あとからレンタルサーバーの料金が引き落とされていた、という口コミが、みん評のレンタルサーバーのタグだけでも何件もある。2025年12月の口コミでは、3か月後に気づいたときには初月5,274円、そのあと月2,637円ずつ引き落とされて、合計12,000円を超えていたという。解約しても、手続きの時期によってはさらに1か月分を払うことになったという声もある。

どこでそうなるのかを具体的に書いた投稿もあった。2025年12月のXの投稿では、ドメインの申し込みの途中で「決めていない・他社サーバーをご利用予定の方はこちら」を押さないと、レンタルサーバーが申し込みに入ったままになり、申し込み内容には0円と大きく書かれていたのに、実際には2か月分を請求されたという。ドメインだけを取りたいときは、この選択肢を選んだかどうかを、申し込みを確定する前の画面で確かめておく必要がある。

X 「決めていない・他社サーバーをご利用予定の方はこちら」を押さないとレンタルサーバーが契約され、2か月分を請求されたという投稿(2025年12月10日19:02) x.com

一方で、2026年8月の口コミには、即日に解約を申し込んだのに1か月分を請求され、問い合わせたら特例の返金申請フォームを案内されて満額返金された、という例もあった。困ったときに問い合わせる意味はある、ということだ。

同じ種類の話は、2021年の個人のブログにもある。2021年5月、クレジットカードに「オナマエドットコム」から1,078円の請求があり、調べると4月に申し込んだ覚えのない有料オプション「ドメインプロテクション」が付いていた。返金を求めたが、申し込み時に返金不可に同意しているとして断られ、操作の記録の開示も、警察などの公的機関からの照会がない限りできないと言われたという。約3週間やり取りしたあと、返金はあきらめて、ほかのドメイン会社への移管を考えるようになったと書いている。お名前.comからの通知メールが多く、オプションの申し込みのメールも読まずにいた、とも書かれていた。

n お名前.comとトラブル発生!ドメイン会社乗り換え検討中。(2021年7月10日) naiveme.net

2025年6月の個人のブログでは、約5年使ったお名前.comからエックスサーバー系のサービスへドメインを全部移した経緯が書かれている。手続きの途中に宣伝が組み込まれていて、ボタンを押し進めるうちにドメインの保護やレンタルサーバーの契約まで結ぶことになった、という体験だ。ITreviewでも、お名前.comを使いやすいと評価している人が、どこまでが必須でどこからが任意かをもっと分かりやすくしてほしいと書いていた。申し込み画面の分かりにくさは、お名前.comを気に入って使っている人からも出ている指摘だった。

み お名前.comのレンタルサーバーについての口コミ|みん評 minhyo.jp は お名前.comからドメインを移した利用者のブログ(2025年6月4日) mesninf.hatenablog.com

更新の知らせや有料オプションをすすめるメールが多い

ITreviewには、更新通知や他サービスの案内、追加の申し込みをすすめる連絡が多くて迷惑だという指摘があった。みん評の2026年4月の口コミでは、対策しないと危ないと不安をあおる内容で有料オプションをすすめるメールが2026年1月ごろから急に増え、それが解約を決めた理由だったと書かれている。大事な更新の知らせと宣伝が同じ差出人から大量に届くと、本当に読むべきメールを見落としやすくなる。

サービス維持調整費が上乗せされる

お名前.comは、2023年2月1日から、ドメインとレンタルサーバーの新規契約と更新の請求に「サービス維持調整費」を上乗せしている。2022年12月26日の告知では、電気料金の高騰、円安、世界的な半導体不足でコストが増え、自社の努力だけでは吸収できなくなったことを理由に、10〜20%程度を請求し、1〜3か月ごとを目安に見直すと案内していた。

口コミでは、申し込みの最後の画面で20%を超える費用が足されて、結局ほかの会社より高くなったという声(みん評・2026年4月)や、価格の安さが薄れたという声(ITreview)がある。ドメインの料金を比べるときは、表示されている料金ではなく、サービス維持調整費を足した支払い額で比べる必要がある。

お 【重要】[お名前.com]「サービス維持調整費」についてのご案内(2022年12月26日)|お名前.com onamae.com

サポートや本人確認のやりとりが噛み合わない

サポートについては、2025年9月にVPSの接続について問い合わせたが、同じ指示を繰り返されて話が進まなかったという口コミがあった。2026年10月17日の口コミでは、本人確認の連絡が平日の夜に届き、約60時間の期限に間に合わなかったところ、管理画面に入れなくなり、持っている複数のドメインに利用制限がかかったという。どちらも個人の体験で、お名前.com側の説明は分からない。ただ、ドメインは会社のサイトもメールも載っているものなので、連絡を見落としただけで止まってしまう可能性がある、というのは覚えておきたい。

期限が切れたドメインを、中古ドメインとしてオークションで売っている

ドメインの再販売についての批判もある。お名前.comは、期限が切れて持ち主がいなくなったドメインを「中古ドメイン」としてオークションで売っている。2026年7月には、プロフィギュアスケーターの浅田真央さんの旧公式サイトのドメイン(mao-asada.jp)が、お名前.comの「.jpドメインオークション」に「SEO効果を最大化」「アフィリエイトサイトに」とうたって出品され、批判が集まった。ITmedia NEWSによると、7月2日の時点で現在価格は3,900円、入札は7月23日19時までだった。Googleで「浅田真央」と検索すると旧公式サイトのURLがまだ上位に出る状態で、第三者の手に渡れば、公式サイトに見せかけたフィッシングサイトなどに使われるおそれがあると指摘されていた。

時期出品されたドメイン何があったか
2026年5月lovelive-aqoursclub.jp(「ラブライブ!」のAqours公式ファンクラブの旧ドメイン)お名前.comの中古ドメインオークションに出品された。お名前.comは5月18日、虚偽や不正な会員情報で登録した会員からの入札を確認したとして、その入札をすべて取り消し、オークションを再開すると告知した
2026年7月mao-asada.jp(浅田真央さんの旧公式サイトのドメイン)「SEO効果を最大化」「アフィリエイトサイトに」とうたって.jpドメインオークションに出品され、業界関係者から悪用のリスクが高いドメインを売るべきではないと批判された
2026年7月の報道時点redribbonlive.net(厚生労働省が主催する「世界エイズデー」の啓発イベント「レッドリボンライブ」の旧ドメイン)、ebisu-muscats.com(恵比寿マスカッツの旧公式サイトのドメイン)ITmedia NEWSは、これらも「集客効率がアップする中古ドメイン」としてオークションで売られていたと報じた

同じ業界でも、考え方は会社によって違う。さくらインターネットの田中邦裕社長は2026年7月1日にXで、期限切れドメインの広告掲載や売買はドメイン事業者がやれば儲かるが、さくらインターネットは絶対にやらないと書いた。期限切れのドメインを買って検索順位を上げる行為はGoogleでもスパム行為とされているとして、買わないよう呼びかけてもいる。エックスサーバーについては、期限切れドメインの扱いの方針を公式の資料で見つけられなかった。

お名前.comは2023年12月1日にオークションサービスの規約を変え、商標権を持つドメインが意図せず期限切れになってオークションに出た場合に、前の持ち主がオークションの中止を申し立てられるようにした。ただ、中止にはそのドメインのオークションに参加している全員の合意が必要で、申し立てはオークション終了の10日前までに限られ、中止されるとは限らない。

2025年6月の個人のブログにも、お名前.comとの契約期限が過ぎたあと、ドメインに覚えのないネームサーバーが設定され、怪しいサイトへ誘導されるようになったという体験が書かれていた。会社のサイトやキャンペーンのサイトを閉じるときにドメインまで手放すと、そのドメインは誰かに買われて別の用途に使われることがある。検索結果やほかのサイトからのリンクが残っているあいだは、サイトを閉じたあともドメインの更新を続けておくほうが安全だ。

I 浅田真央さんの旧ドメイン、GMOが「アフィサイトに」と販売で批判殺到【訂正あり】|ITmedia NEWS(2026年7月2日) itmedia.co.jp X さくらインターネットは期限切れドメインの広告掲載や売買を絶対にやらないという田中邦裕社長の投稿(2026年7月1日) x.com お 【お知らせ】一部ドメインへのオークション入札に関する調査対応について(2026年5月18日)|お名前.com onamae.com お 【お知らせ】[お名前.com]一部規約の改定について(2023年12月1日)|お名前.com onamae.com

お名前.comの障害と不正アクセスの記録|2009年のDNS障害から2026年のデスクトップクラウドまで

口コミとは別に、お名前.comが自分で公表している障害も見ておく。どのサーバー会社にも障害はあるので、件数より、そのときに何をどこまで書いたかを見たほうがいい。

時期何が起きたか
2009年11月27日〜28日レンタルDNSとドメイン名転送サービスに障害が起き、約13時間、名前解決ができなくなった。影響したドメイン名は約3万3,000件。通常の数十倍のアクセスがDNSサーバーに集中したことが原因と報じられた
2025年9月16日〜19日お名前.com NaviでDNSSECの設定が正しく反映されない不具合があり、DNSSECを設定していたドメインで、一部の環境から名前解決が不安定になった。16日16:35ごろから19日0:20ごろまで続いた
2026年10月20日〜デスクトップクラウドで、一部の利用者のサーバーに第三者が不正なプログラムを置いたことを確認したと公表した。影響の可能性があるサーバーは26,739件で、全プランのサーバーを止めた。22日の第2報では、サーバー内に保存されていた取引口座のログイン情報などが第三者に取得され、不正に使われた可能性があるとして、利用者にパスワードの変更を呼びかけ、警察に相談したと告知した。侵入経路は調査中とされ、PHPやphp2shellへの言及はない
2026年10月22日8:50ごろから17:15ごろまで、管理画面のお名前.com Naviにログインすると500エラーになる障害が起きた。PHPの脆弱性への対応と同じ日で、Xでは管理画面に入れないという投稿が続いた

2026年10月のデスクトップクラウドの件は、PHPの脆弱性への対応と同じ週に重なった。Xでも、デスクトップクラウドの対応で手が回らないのではないか、という投稿があった。会社として同時に2つの大きな対応を抱えていたのは確かだが、レンタルサーバーの利用者に、パッチを当て終わる見通しを完了まで書かなかった理由にはならないと思う。

I 「お名前.com」のレンタルDNSに障害、3万3000件に影響|INTERNET Watch(2009年12月1日) internet.watch.impress.co.jp お 【復旧済み】【DNSSEC設定】名前解決が不安定な状況の発生と復旧|お名前.com onamae.com お 【重要】「お名前.com デスクトップクラウド」への不正アクセスに関するお詫びとお知らせ(第2報・2026年10月22日)|お名前.com onamae.com お 【重要】[お名前.com デスクトップクラウド]第三者による不正アクセスに関するお詫びとお知らせ|お名前.com onamae.com

お名前.comの良い評判|ドメイン取得の早さ・安さと一元管理

悪い口コミばかり並べると偏るので、良い評判も書いておく。ITreviewで点数を高くつけている人が挙げていたのは、次のような点だ。

良い評判口コミに書かれていた内容
ドメインをすぐ取れる思いついたときに、空いているドメインの検索から取得までをすぐに済ませられる。取り扱うドメインの種類も多い
キャンペーンで安く取れるキャンペーンが多く、安い価格でドメインを取ったり、他社から移したりできる
複数のドメインをまとめて管理できる契約状況や更新時期を管理画面で確かめやすく、メールアドレスの追加やサーバーとの連携も社内で済ませられる

お名前.comは、2026年10月の時点で、ドメインの登録実績5,000万件、gTLDの国内シェア1位と自社サイトで案内していた。利用者が多いぶん、悪い口コミの件数も増えやすい、という面はあると思う。

レンタルサーバーを紹介する記事では、WordPressを簡単に入れられる機能や、24時間365日の電話サポートを良い点に挙げているものもある。ただ、そうした紹介記事の多くはアフィリエイト広告を使っていると書いてあり、申し込みにつながる良い点を中心に書かれている。2026年10月のPHPの件のような、困ったときの対応までは分からない。

M お名前.comレンタルサーバーの評判を紹介した記事(アフィリエイト広告を利用と明記)|モアフィールド more-field.co.jp

お名前.comの評判をさくらインターネット・エックスサーバーと比べて分かったこと

ここまでの内容を、3社を横に並べた1つの表にまとめる。口コミの点数と中身は2026年10月22日にみん評とITreviewで見たもの、PHPへの対応は2026年10月21日〜22日の各社の告知で確かめたものだ。

比べた項目お名前.comさくらインターネットエックスサーバー
運営会社GMOインターネット株式会社さくらインターネット株式会社エックスサーバー株式会社
みん評の点数(5点満点)2.74(110件。ドメイン・レンタルサーバー・その他のサービスをまとめたページ)2.98(56件。レンタルサーバーのカテゴリ)3.08(82件。レンタルサーバーのカテゴリ)
ITreviewのドメイン取得サービスの点数(5点満点)お名前.com 3.4(23件)さくらのドメイン 3.9(4件)Xserver Domain 4.7(10件)
ITreviewのレンタルサーバーの点数(5点満点)ホスティングのカテゴリで見つけられなかったさくらのレンタルサーバ 4.1(109件)XServerレンタルサーバー 4.6(18件)
良い口コミで目立ったことドメインの検索から取得までが早く、種類が多い。キャンペーンで安く取れる。複数のドメインをまとめて管理できる(ITreview)月額数百円から使え、長く安定して動く。自動バックアップ・無料SSL・WordPressの簡単な導入がそろっている(ITreviewの要約)。値段が良心的(みん評)表示が速く安定していて、アクセスが増えても重くなりにくい(ITreviewの要約)。金額の割に性能が高い(みん評)
悪い口コミで目立ったこと申し込み画面で必須と任意の区別が分かりにくく、レンタルサーバーも契約になっていた。案内メールが多い。サービス維持調整費が上乗せされる。サポートの返事が噛み合わない(みん評・ITreview)設定が少し複雑で、コントロールパネルが分かりにくい(みん評)サポートとの話が噛み合わなかった。激安ではない(みん評)
不満が向いている先お金と契約(申し込み・請求・解約)操作のしにくさサポートの対応と料金の高さ
期限切れドメインの扱い期限が切れたドメインを中古ドメインとしてオークションで売っている。2026年7月には浅田真央さんの旧公式サイトのドメインを「アフィリエイトサイトに」とうたって出品し、批判された田中邦裕社長が2026年7月1日にXで、期限切れドメインの広告掲載や売買は絶対にやらないと表明した期限切れドメインの扱いの方針は、公式の資料で見つけられなかった
2026年10月のPHP脆弱性で止め始めた時刻21日19:0021日13:00ごろ21日16:00
PHPへの対応だと明記した時刻22日(10:55にお知らせの一覧を見たときはまだ出ていなかった)21日夜(23:00からの「PHPバージョンアップ」を告知)21日16:00(FAQにPHPと書いていた)
途中経過の告知パッチの進み具合を示す途中経過はなかった21日22:30にメンテナンスの完了を追記22日1:10・3:55・6:45・9:30の4回
PHPの修正を終えたと告知した時刻22日20:45時点(さくらより14時間15分、エックスサーバーより14時間遅い)22日6:3022日6:45(PHP 8.2〜8.5)
利用者に求めたことPHPのバージョンを変える必要はない(表示されるバージョン番号は変わらない場合がある)利用者が急いでやることはない管理画面の再開後に、追加の対策をお願いする場合がある

さくらインターネットとエックスサーバーにも悪い口コミはあり、どの会社にも不満を持つ人はいる。表で見ると違いは、不満が向いている先だ。さくらは操作のしにくさ、エックスサーバーはサポートの対応と料金に向いているのに対して、お名前.comは申し込み・請求・解約というお金と契約のところに集まっている。

比べてみて分かったのは、お名前.comへの不満は、2026年10月のPHPの件でも、それより前の口コミでも、知らせ方の分かりにくさに集まっていることだ。申し込み画面で必須と任意の区別が分かりにくい、大事なメールと宣伝のメールの区別がつきにくい、表示された料金と支払う金額が違う、2026年10月には緊急メンテナンスの理由が翌日まで書かれず、パッチを当て終わる見通しも完了の告知まで示されなかった。どれも、利用者が自分の状況を判断するための情報が足りていない、という点で同じだ。

サーバーが止まること自体は、どの会社にも起こる。その最中に、何をしていて、いつ終わる見込みで、利用者は何をすればいいのかが書いてあるかどうかで、会社のサイトを預けている側の安心は大きく変わる。2026年10月のPHPの件で、そこにいちばん差がついたのが、お名前.comとさくら・エックスサーバーの間だった。

レンタルサーバー会社の評判の見方|口コミの点数・不満の中身・障害時の告知・支払う金額で比べる

お名前.comの評判を調べてみて、レンタルサーバー会社の評判は、口コミサイトの点数だけを見ても分からないと思った。会社が変わっても、年が変わっても使える見方として、次の5つを表にしておく。右の列は、この記事で調べたときに実際に分かったことだ。

見るところ確かめ方この記事で分かったこと
口コミサイトの点数同じ口コミサイトの、同じ範囲のページどうしで比べる。点数と一緒に、件数と投稿の時期も見るみん評のお名前.comのページはドメインとサーバーとその他のサービスをまとめた1ページで、さくらとエックスサーバーはレンタルサーバーだけのページだった
悪い口コミの中身点数より、不満が何に向いているかを見る。お金と契約なのか、操作のしにくさなのか、サポートなのかで、自分が困るかどうかが変わるお名前.comは申し込み・請求・解約、さくらは操作のしにくさ、エックスサーバーはサポートの対応と料金に不満が向いていた
障害や脆弱性のときの告知サーバー会社のお知らせの過去の記事を開き、止めた理由、止める範囲と止めない範囲、途中経過、終わった時刻を書いているかを見る2026年10月のPHPの件では、エックスサーバーは途中経過を4回出し、さくらは朝に完了を知らせ、お名前.comは途中経過を出さず、完了の告知は22日20時45分時点で、2社より14時間以上遅かった
支払う金額表示されている料金ではなく、更新料や上乗せされる費用を足した金額で比べる。2年目以降の更新料も見るお名前.comは2023年2月1日から、新規契約と更新の請求にサービス維持調整費を上乗せするようになった
紹介記事の書き手アフィリエイト広告を使っていると書いてある紹介記事は、申し込みにつながる良い点を中心に書かれていることが多い。口コミサイトや会社の告知とあわせて読むお名前.comのレンタルサーバーを紹介する記事にも、アフィリエイト広告の利用を明記したものがあった

特に3つ目の、障害や脆弱性のときの告知は、申し込む前に確かめられるのに見落としやすい。どのサーバー会社のお知らせにも過去の障害やメンテナンスの記事が残っているので、ひとつ開いて、理由と終わった時刻が書いてあるかを見ておくといい。

お名前.comなどレンタルサーバーに会社のサイトを置いている人が確かめておくこと|PHPバージョン・契約一覧・移管

うちの会社のサイトは、2026年10月の時点でお名前.comにあった。すぐに引っ越せるものでもないので、この件のあとで確かめておくことにしたことを表にしておく。お名前.comに限らず、レンタルサーバーに会社のサイトを置いているなら同じことが言える。

確かめること具体的にやること
PHPのバージョンレンタルサーバーの管理画面で、サイトが使っているPHPのバージョンを見る。PHP公式のサポートが終わったバージョンなら、制作会社と相談して上げる。2026年10月の件では、PHP 8.1以前には公式の修正版が出ず、お名前.comも5系や7系は変更が必要なこともあると案内していた
脆弱性の修正が当たったかサーバー会社のお知らせで、修正を終えたという告知が出たかを確かめる。2026年10月の件では、お名前.comは利用中のバージョンのまま修正だけを取り込んだため、WordPressの「サイトヘルス」などに出るバージョン番号は修正版の番号にならないと告知していた。バージョンの数字だけで判断せず、完了の告知を確かめる
契約一覧契約管理の画面(お名前.comならお名前.com Navi)で、申し込んだ覚えのないレンタルサーバーやオプションが入っていないかを確かめる。入っていたら、すぐに解約の手続きと問い合わせをする
メールの受け取り先更新や本人確認の連絡が、毎日見ているアドレスに届くようにしておく。宣伝のメールに埋もれないよう、ドメイン会社やサーバー会社からのメールを振り分けておく
管理画面のログイン二段階認証をオンにして、パスワードをほかのサービスと使い回さない
誰が確かめるか脆弱性の修正が当たったかを、サーバー会社の告知を待つのか、制作会社が確かめるのか、自分で見るのかを決めておく。保守契約に緊急の脆弱性対応が入っているかも見る
閉じるサイトのドメインサイトやキャンペーンを終えても、検索結果やほかのサイトからのリンクが残っているあいだはドメインの更新を続ける。手放したドメインは中古ドメインとして売られ、別の用途に使われることがある
引っ越すかどうかドメインとサーバーを別の会社に分けておくと、どちらかで困ったときに片方だけ移せる。引っ越すなら、サイトの移転作業をどこまで制作会社に頼めるかを先に確かめる

うちは、サーバーまわりを制作会社に任せている。2026年10月の件で、パッチが当たったかどうかを僕が自分で確かめられなかったのは、お名前.comが知らせなかったからでもあるし、誰がどこまで確認するのかを決めていなかったからでもある。サーバー会社の告知を待つ前に、確かめる人を決めておくべきだった。

そもそもPHPを使わないサイトなら、PHPの脆弱性で緊急の更新が必要になることはない。このブログはPHPを使わない静的なサイトで、その違いは「静的サイトと動的サイトの違い|セキュリティで静的サイトが有利な理由」にまとめている。会社の案内やお知らせを載せるだけのサイトなら、作り方から考え直すのもひとつの手だ。

この記事のPHPへの対応の部分は、2026年10月21日〜22日に確かめたことの記録だ。その後のお名前.comの対応は、お名前.comのお知らせで確かめてほしい。

FAQ

Q. お名前.comの評判は悪いのですか?

A. 口コミサイトの点数は、比べたさくらインターネットやエックスサーバーより低めです。2026年10月22日に見た時点で、みん評はお名前.comが2.74(110件)、エックスサーバーが3.08(82件)、さくらインターネットが2.98(56件)でした。ITreviewのドメイン取得サービスでも、お名前.comは3.4(23件)で、Xserver Domainの4.7(10件)より低い点数です。ドメインを早く安く取れる点は評価されている一方、申し込み画面の分かりにくさ、案内メールの多さ、サービス維持調整費、サポートへの不満は、2025年から2026年にかけての口コミにも繰り返し書かれていました。

Q. お名前.comは、2026年10月21日〜22日のPHPの脆弱性(php2shell)対応で、どのように評価されますか?

A. 比べたさくらインターネットやエックスサーバーより、修正を終えたと知らせるのが遅く、途中の説明も少なかったと言えます。お名前.comは2026年10月21日19:00からの緊急メンテナンスを「システムの保守作業」とだけ告知し、PHPの脆弱性への対応だと明記したのは22日に出した「PHPの脆弱性への弊社対応について」が初めてでした。その告知でも、レンタルサーバーへのパッチの適用は「順次進めております」とだけ書かれ、途中経過は出ませんでした。お名前.comがパッチの適用を終えたと告知したのは22日20時45分時点で、22日6:30に完了を告知したさくらのレンタルサーバより14時間15分、6:45に告知したエックスサーバーより14時間遅れました。PHPの修正版が公開された21日22:34から数えると、さくらは約8時間、エックスサーバーは約8時間10分、お名前.comは約22時間10分かかっています。22日8:50ごろから17:15ごろまでは、お名前.com Naviにログインすると500エラーになる障害も起きていました。Xでも、21日夜から22日夕方にかけて、パッチが当たらない、管理画面に入れないという投稿が続きました。

Q. 2026年10月のPHP脆弱性(php2shell)への対応は、お名前.com・さくらインターネット・エックスサーバーでどう違いましたか?

A. 大きく違ったのは、修正を終えたと知らせた時刻と、途中経過の出し方です。エックスサーバーは2026年10月21日16:00に公式サイトと管理画面を止め、22日の1:10・3:55・6:45に進捗を出し、6:45にPHP 8.2〜8.5の対象の全サーバーで修正を終えたと告知しました。さくらのレンタルサーバは22日6:30にPHPのバージョンアップを終えたと告知し、コントロールパネルで選べるすべてのPHPバージョンで対応を終えたと案内しました。お名前.comは21日夜の緊急メンテナンスを「システムの保守作業」とだけ書き、PHPへの対応だと明記したのは22日になってからで、その告知にもパッチを当て終わる見通しは書いておらず、適用を終えたと告知したのは22日20時45分時点でした。

Q. お名前.comが、さくらインターネットやエックスサーバーに比べて優れている点は?

A. 2026年10月に口コミと公開情報で比べた範囲では、ドメインの取り扱いの多さと、取得までの手軽さです。お名前.comはドメインの登録実績5,000万件、gTLDの国内シェア1位と自社サイトで案内しており、ITreviewの口コミでも、空いているドメインの検索から取得までが早い、取り扱うドメインの種類が多い、キャンペーンで安く取れる、複数のドメインをまとめて管理できる、という点が評価されていました。一方で、みん評とITreviewの点数で、さくらインターネットやエックスサーバーを上回った項目はありませんでした。

Q. お名前.comが、さくらインターネットやエックスサーバーに比べて劣っている点は?

A. 2026年10月に比べた範囲では、口コミの点数、契約まわりの分かりやすさ、障害や脆弱性のときの知らせ方の3つです。口コミの点数は、みん評でお名前.com 2.74、さくらインターネット 2.98、エックスサーバー 3.08、ITreviewのドメイン取得サービスでお名前.com 3.4、さくらのドメイン 3.9、Xserver Domain 4.7と、3社でいちばん低い結果でした。ITreviewでは、Xserver Domainがお名前.comより評価が高かった点として、機能への満足度・使いやすさ・導入のしやすさが挙がっていました。悪い口コミも、申し込み画面で必須と任意の区別が分かりにくい、サービス維持調整費が上乗せされるなど、お金と契約に集まっています。2026年10月のPHP脆弱性では、さくらとエックスサーバーが22日の朝6時台に修正の完了を告知したのに対し、お名前.comが完了を告知したのは22日20時45分時点でした。また、お名前.comは期限が切れたドメインを中古ドメインとしてオークションで売っており、さくらインターネットの田中邦裕社長は2026年7月に、自社では期限切れドメインの売買を絶対にやらないと表明しています。

Q. お名前.comの中古ドメインオークションが批判されたのはなぜですか?

A. 2026年7月、浅田真央さんの旧公式サイトのドメイン(mao-asada.jp)が、期限切れのあと、お名前.comの.jpドメインオークションに「SEO効果を最大化」「アフィリエイトサイトに」とうたって出品されたためです。検索結果に旧公式サイトとして残っているドメインが第三者に渡ると、公式サイトに見せかけたフィッシングサイトなどに使われるおそれがあると指摘されました。さくらインターネットの田中邦裕社長は同年7月1日、Xで期限切れドメインの広告掲載や売買は絶対にやらないと表明しています。お名前.comは2023年12月から、商標権を持つ前の持ち主がオークションの中止を申し立てられるようにしていますが、中止にはオークション参加者全員の合意が必要です。

Q. お名前.comでドメインだけ取ったつもりが、レンタルサーバーの料金を請求されたらどうすればいいですか?

A. まずお名前.com Naviの契約一覧で、申し込んだ覚えのないレンタルサーバーが入っていないかを確認し、入っていたらすぐに解約の手続きとお問い合わせをします。みん評には、問い合わせたところ特例の返金申請フォームを案内されて満額返金されたという2026年8月の口コミがあります。申し込みの途中で「決めていない・他社サーバーをご利用予定の方はこちら」を押さないとレンタルサーバーが申し込みに入ったままになっていた、という2025年12月のXの投稿もあるので、ドメインだけを取るときは確定前の画面を確かめておくと防げます。すべての場合に返金されるとは限らないので、話がまとまらないときは消費者ホットライン188に相談する方法もあります。

Q. お名前.comのサービス維持調整費とは何ですか?

A. お名前.comが2023年2月1日から、ドメインやレンタルサーバーの新規契約と更新の請求に上乗せするようになった費用です。2022年12月26日の告知では、電気料金の高騰、円安、半導体不足でコストが増えたことを理由に、10〜20%程度を請求し、1〜3か月ごとを目安に見直すと案内していました。表示された料金と支払う金額が違って見えるため、口コミでは不満が多い項目です。

Q. 2026年10月のPHP脆弱性のとき、お名前.comのレンタルサーバーでは利用者がPHPのバージョンを変える必要がありましたか?

A. ありませんでした。お名前.comは2026年10月22日20時45分時点で、提供中のすべてのPHPバージョン(5.6〜8.5)に、バージョンを上げずに修正プログラムだけを取り込む形でセキュリティパッチを当て終えたと告知し、利用者がバージョンを変える必要はないと案内しました。そのため、WordPressの「サイトヘルス」などに表示されるバージョン番号は、PHP公式の修正版の番号(例:8.5.12)にはならず、これまでと同じ番号(例:8.5.11)のままの場合があるとしています。対応中の告知では、5系や7系はバージョンの変更が必要なこともあると案内していました。時期にかかわらず、管理画面でサイトのPHPのバージョンを確かめ、PHP公式のサポートが終わったバージョンなら上げておくと安心です。

ツバサ

ツバサ

EC関連の会社で働いています。少人数の職場なので、ささげ業務の手配から画像の外注管理、ページ更新、バイトさんへの作業指示まで守備範囲は広めです。Photoshopは苦手なので本格的な画像加工は外注に出していますが、何社も試した分、業者選びや納品チェックには慣れました。このブログは仕事の中で身につけたことの記録です。