こんにちは、ツバサです。
楽天の商品画像ガイドラインを読んでいたら「トリミング済みの画像を使用してください」という記述が出てきた。なんとなく「切り取る」ことだろうとは思ったけど、「切り抜き」や「クロップ」とどう違うのかがよくわからなかったので調べてみた。
トリミングとは
ひとことで言うと、写真や画像の周囲にある不要な部分を切り落として、必要な範囲だけを残す加工のこと。英語では「crop(クロップ)」と呼ばれていて、やっていることは同じだ。
Wikipediaの「トリミング(写真)」の項目によると、もともとはフィルム写真の時代に、引き伸ばし機で印画紙に焼く範囲を指定する作業を指していたらしい。デジタルの時代になった今では、画像編集ソフトやスマホの写真アプリで四角い枠を動かして範囲を決める操作のことを指す。
Photoshopでは「切り抜きツール(Crop Tool)」がこの操作に対応している。Adobeの公式ヘルプにも「切り抜きとは、写真の一部分を取り除いて、フレーミングまたは構図を変えること」と書いてあった。日本語版だと「切り抜き」と訳されているのでちょっとややこしいが、ここで言う「切り抜き」はトリミングと同じ意味だ。
紛らわしいのが「切り抜き(クリッピング)」との違い。こちらは被写体の輪郭に沿って背景を取り除く加工のことで、トリミングとは別物になる。整理するとこうなる。
| 用語 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| トリミング(クロップ) | 四角い枠で画像の端を切り落とす | 構図の調整、サイズ規定への対応 |
| 切り抜き(クリッピング) | 被写体の輪郭に沿って背景を除去 | 背景の差し替え、合成素材の作成 |
EC実務で出てくる場面
EC担当をしていると、トリミングが必要になる場面がけっこう多い。僕が実際に遭遇したケースを書いておく。
商品画像のサイズ規定
楽天やAmazonには商品画像のサイズ規定がある。キャプテンECの楽天商品画像ガイドライン解説を読むと、楽天では正方形(1:1)の画像が推奨されている。カメラで撮った写真は3:2や4:3の横長なので、そのままではアップできない。正方形にトリミングするか、余白を足して正方形に整える必要がある。
撮影後の構図調整
商品撮影の現場では「とりあえず広めに撮っておいて、あとでトリミングする」という進め方が多い。ヤマトビジネスメンバーズの商品撮影ガイドでも、撮影時は余裕を持ったフレーミングにして後から調整するやり方が紹介されている。
最初から画面いっぱいに撮ると微妙に傾いていたり、左右のバランスが悪かったりしたときに直しようがない。広めに撮っておけばトリミングで構図を整えられるので、そのほうが失敗が少ない。
バナーやSNS用の画像作成
同じ商品写真でも、バナー広告とInstagram投稿では必要な縦横比が違う。バナーは横長、Instagramは正方形か4:5の縦長。元の写真からそれぞれの比率にトリミングして使い回すことになる。ebisumartのEC商品画像に関する記事でも、用途に応じたサイズ展開の重要性が触れられていた。
覚えておきたいポイント
トリミングすると解像度が下がる
トリミングは画像の一部を切り取る加工なので、当然ながら残った部分のピクセル数は元より少なくなる。たとえば4000×3000pxの写真を半分にトリミングすると2000×1500px。ECモールの画像サイズ規定(楽天なら700px以上推奨)を下回らないか、トリミング後にチェックしたほうがいい。詳しくはECサイト商品画像ルールまとめに書いた。
元画像は別で保管しておく
トリミングした画像をそのまま上書き保存してしまうと、あとから「やっぱりもう少し広く使いたい」となったときに戻せない。元の画像は必ず別フォルダに残しておくのが安全だ。
白抜きとトリミングは別の作業
「背景を白くする」のはトリミングではなく、背景の切り抜き(クリッピング)+白背景の合成になる。僕は最初ごっちゃにしていたけど、別の工程だった。白抜きのやり方は背景切り抜き・白抜きの方法比較にまとめている。