ツバサのメモ帳

RAWとJPEGどちらで撮るべきか
初心者が押さえておきたい違いと選び方

2026年3月 更新

こんにちは、ツバサです。

カメラを買ってしばらくすると、「RAWで撮った方がいい」という話を目にします。でも実際にやってみようとすると、ソフトが必要だったりSDカードがすぐいっぱいになったりして、「結局どうすればいいの」となりがちです。仕事で商品撮影をするようになってから改めて整理したので、まとめておきます。

RAWとJPEGの根本的な違い

カメラのセンサーは光を受け取ると、まず「RAWデータ」を生成します。その後、カメラ内部のプロセッサがホワイトバランス・明るさ・色調・シャープネスなどを自動補正し、圧縮してJPEGとして保存します。

JPEGで撮影する場合、この補正処理はカメラ任せになります。RAWで撮影する場合は、この補正処理を「後でPCで自分でやる」という選択です。

項目RAWJPEG
ファイルサイズ(目安)20〜50MB / 枚5〜15MB / 枚
後からの調整幅広い(ホワイトバランス・露出を大幅に変更可)狭い(多少の明るさ・色調整のみ)
すぐに使えるか× 現像ソフトが必要○ そのまま使える
現像ソフトLightroom・Capture Oneなど必要不要
画質の劣化保存を繰り返しても劣化なし編集・保存を繰り返すと劣化する
SDカード消費量多い(JPEGの3〜5倍)少ない

RAWで撮影するメリット

ホワイトバランスを後から完全に変更できる

JPEGでは、撮影時のホワイトバランス設定が焼き付いてしまいます。RAWなら撮影後でも「太陽光」「蛍光灯」「曇り」などを自由に変更でき、色かぶり(全体的に黄色い・青いなど)を完全に修正できます。これがRAW撮影の最大のメリットです。

露出の失敗をある程度救える

RAWファイルには明部・暗部の情報が多く保持されています。少し暗すぎた写真や明るすぎた写真も、Lightroomなどで「ハイライト」「シャドウ」スライダーを動かすと大幅に修正できます。JPEGでは取り返せない失敗がRAWなら救えることがあります。

何度編集しても画質が劣化しない

JPEGは保存のたびに圧縮による劣化が起きます。RAWから現像する場合は元データに手を加えないため、何度編集し直しても画質の劣化がありません。

RAWで撮影するデメリット

ファイルサイズが大きく、SDカードとストレージを消費する

1枚20〜50MB程度のため、1日の撮影で数GB〜数十GBになることもあります。RAW撮影を継続するなら64GB以上のSDカードと、外付けHDDなどの保存先を用意しておく必要があります。

現像ソフトが必要で、すぐに使えない

Adobe Lightroom Classic / Lightroom CCが最も普及していますが、月額2,728円(フォトプランの場合)かかります。無料の選択肢としては、CanonやNikonなどのカメラメーカーが提供する純正現像ソフト、またはオープンソースのDarktableがあります。

RAWファイル形式がメーカーによって異なる

CanonはCR3/CR2、NikonはNEF、SonyはARW、FujifilmはRAFなど、メーカーごとに形式が違います。古いソフトウェアでは新しいカメラのRAW形式に対応していない場合があります。

どちらで撮るべきか:場面別の判断

撮影場面推奨理由
カメラを買ったばかり・撮影に慣れていないJPEG現像の学習コストをかけず撮影に集中できる
スナップ・旅行・日常記録JPEG量が多く、RAW現像に時間をかけにくい
こだわった商品撮影・ポートレートRAW色・光の調整幅が広く、仕上がりのコントロールができる
重要なシーン(結婚式・一度きりの撮影)RAW+JPEG同時保存保険として両方記録しておける(多くのカメラが対応)
大量の商品写真を効率よく処理したいJPEG現像工程がなく即使える

RAW+JPEG同時保存はSDカードの消費が激しくなりますが、重要な撮影では安心感があります。「JPEGで失敗したときの保険」として持っておく使い方です。

初心者がRAWに移行するタイミング

「JPEG撮影で露出やホワイトバランスをある程度コントロールできるようになってきた」「もっと色を細かく調整したい」と感じ始めたら、RAWを試してみるのがいいと思います。

最初からRAWで撮影しようとすると、現像ソフトの使い方・RAWファイルの管理・保存ストレージの準備など、撮影以外の学習コストがかかります。まずはJPEGで撮影を楽しみ、必要を感じてからRAWに切り替えるのが現実的なルートです。

よくある質問

Q. RAWとJPEGの一番の違いは何ですか?
RAWはカメラのセンサーが受け取った生データで、ホワイトバランス・露出・色調を撮影後に大幅に変更できます。JPEGはカメラ内部で現像・圧縮済みのファイルで、すぐに使えますが後から調整できる幅が狭いです。
Q. 初心者はRAWとJPEGどちらで撮ればいいですか?
まずJPEGで撮ることをおすすめします。RAWは現像ソフトが必要で学習コストがかかり、ファイルサイズも大きいです。撮影に慣れてきて「もっと色を変えたい」「明るさを大きく修正したい」と感じたらRAWに切り替えるのが現実的です。
Q. RAW撮影するとSDカードはどのくらい必要になりますか?
カメラの機種によりますが、1枚あたりRAWは20〜50MB程度、JPEGは5〜15MB程度が目安です。RAWはJPEGの3〜5倍の容量を消費するため、64GB以上のSDカードがあると安心です。
Q. RAWファイルはどのソフトで現像できますか?
Adobe Lightroom Classic / Lightroom CC(有料・月額制)が最も広く使われています。無料の選択肢としては、カメラメーカーが提供する純正ソフト(CanonのDigital Photo Professionalなど)やオープンソースのDarktableがあります。
Q. 商品写真の撮影にはRAWとJPEGどちらが向いていますか?
こだわって撮る場合はRAWが有利です。照明や色が実物と異なった場合に後から修正しやすいためです。ただし大量撮影の場合は現像に時間がかかるため、JPEGで安定した環境で撮影する方が効率的なケースもあります。
ツバサ

ツバサ

EC関係の仕事をしています。このサイトは自分が調べたことの備忘録です。Photoshopは少し使えますが苦手で、ちょっとした画像補正はもっぱらスマホアプリ派。アプリで対応しきれない本格的なレタッチはプロに依頼しています。