こんにちは、ツバサです。
広告担当に「リタゲ出しますか?」と聞かれた。リタゲ? 聞いたことはあるけど、どういう仕組みなのか説明できなかったので調べてみた。
リターゲティングとは
ひとことで言うと、一度自社のWebサイトを訪れたことのあるユーザーに対して、その後に閲覧する別のサイトやSNS上で広告を表示する手法のこと。「リタゲ」はリターゲティングの略称だ。
マクロミルの用語解説によると、仕組みとしてはユーザーがWebサイトを訪れた際にCookieという小さなデータが保存され、その情報をもとに他のサイトやSNSで広告を表示している。ネットで何かを見たあと、別のサイトでその商品の広告が追いかけてくるのは、これが原因だ。
ちなみにGoogle広告では同じ仕組みを「リマーケティング」と呼んでいる。MOLTSの解説記事でも触れられていたが、呼び方が違うだけで仕組みは同じ。Yahoo!広告やMeta広告(Facebook・Instagram)では「リターゲティング」と呼ぶので、文脈によって使い分けられている。
EC実務で出てくる場面
ECサイトを運営していると、リターゲティング広告は非常に身近な存在だった。僕が実際に遭遇したケースを書いておく。
カゴ落ちユーザーへの再アプローチ
ECサイトで一番多い活用場面がこれだと思う。商品をカートに入れたまま購入せずに離脱してしまったユーザーに対して、「カートに商品が残っています」という広告を表示する。GENIEE CX NAV1の記事にも書いてあったが、カートに入れたということは購入意欲はあるわけで、あとひと押しで買ってくれる可能性が高い。
商品ページの閲覧者に広告を出す
商品ページを見たけど購入に至らなかったユーザーに、閲覧した商品やその関連商品の広告を出すパターンもある。Amazonや楽天で商品を見たあと、別のサイトでその商品の広告が出てくるのはまさにこれだ。
セール時期の告知
過去にサイトを訪れたことのあるユーザーに対して、セール開始やクーポン配布のタイミングで広告を配信することもある。まったく知らない人に広告を出すよりも、一度接点があるユーザーのほうが反応率が高いという理屈だ。メディックスの事例記事でも、リターゲティングは通常のディスプレイ広告に比べてCVR(コンバージョン率)が高い傾向にあると紹介されていた。
覚えておきたいポイント
タグ(ピクセル)の設置が必要
リターゲティング広告を始めるには、自社サイトに「リターゲティングタグ」(Google広告では「リマーケティングタグ」、Meta広告では「Metaピクセル」)を設置する必要がある。このタグが訪問者のCookie情報を収集する役割を果たしている。サイトの全ページに入れるのが基本だ。
Cookie規制の影響
サードパーティCookieの規制が各ブラウザで進んでいて、従来の方法だけではユーザーを追跡しにくくなっている。digimaの2026年版解説でも、ファーストパーティデータ(自社サイトで直接取得した顧客データ)の活用が重要になっていると書いてあった。会員登録やメールアドレスの取得が、今後のリターゲティング運用では鍵になりそうだ。
しつこいと逆効果になる
同じ広告が何度も何度も追いかけてくると、ユーザーに嫌がられる。広告の表示回数の上限(フリークエンシーキャップ)を設定して、一人のユーザーに対して1日に何回まで表示するかを制限しておくのが大切だ。僕自身も、同じ商品の広告がずっと出てきてうんざりした経験がある。