ICCプロファイルとは?
印刷とモニターの色を近づける仕組み
ICCプロファイルとは
ICCプロファイルとは、モニター、プリンター、印刷機といったデバイスごとの「色の癖」を記述したファイルのことだ。ICC(International Color Consortium)という国際団体が策定した規格で、ISO 15076として国際標準にもなっている。
外 ICCプロファイル|コニカミノルタ konicaminolta.jpモニターが表示する色と、プリンターや印刷機が出力する色は、デバイスによって異なる。同じRGB値を指定しても、モニターAとモニターBでは見え方が違うし、印刷機で刷ればまた別の色になる。ICCプロファイルはこの差を埋めるための「翻訳ファイル」のような役割を果たしている。
外 カラープロファイルとは?カラーマネジメントの基本をわかりやすく解説|321web 321web.linkデバイスが表現できる色の範囲(色域)はそれぞれ異なる。ICCプロファイルには、そのデバイスがどの範囲の色を再現できるかという情報が含まれている。カラーマネジメントシステムはこの情報を参照して、デバイス間の色の変換を行う。
外 カラマネ極意5|ICCプロファイルはカラーマネジメントの核心|JAGAT jagat.or.jpJapan Color 2011 CoatedとUncoatedの違い
Photoshopのカラー設定でCMYKプロファイルを選ぶ場面がある。日本の印刷業界では現在「Japan Color 2011」系が標準的に使われている。ただし、印刷会社によっては旧版の「Japan Color 2001」系を指定している場合もあるため、入稿先の指示に従う。
外 JapanColor2011 ICCプロファイル|Japan Color認証制度 japancolor.jpCoated(コーテッド)はコート紙向けのプロファイルだ。コート紙は表面に塗料層があるためインクが表面に留まりやすく、比較的多くのインクを載せられる。
Uncoated(アンコーテッド)はマットコート紙や上質紙向けだ。これらの紙はインクが浸透しやすいため、総インキ量が低めに抑えられている。
紙の種類を無視してプロファイルを選ぶと、印刷結果が想定と異なってしまう。たとえば上質紙に刷るのにCoatedプロファイルのまま入稿すると、総インキ量が紙の特性に対して過剰になり、裏移りの原因になる可能性がある。
外 ICCプロファイル|日本印刷産業連合会 印刷用語集 jfpi.or.jp覚えておきたいポイント
EC担当者がICCプロファイルを自分で設定する場面は多くないが、知っておくと印刷会社との会話がスムーズになる。
最も実務的なポイントは、印刷会社の入稿ガイドにプロファイルの指定があったら、それに従うこと。指定と異なるプロファイルで変換すると、自分のモニターでは問題なく見えていても、印刷結果の色が変わる。
画像にICCプロファイルを「埋め込む」か「埋め込まない」かも、入稿時に問題になりやすいポイントだ。プロファイルが埋め込まれていない画像は、開くソフトや環境によって色が変わる。入稿するデータには、保存時に「ICCプロファイルを埋め込む」を有効にしておくのが安全だ。
プロファイル選びが総インキ量にも影響する話は「レタッチした商品写真を印刷したら色が変わった」に書いている。
ツ レタッチした商品写真を印刷したら色が変わった|インクの色はCMYK、モニターはRGB tsubasa-memo.github.io/print-ink-color-shift.html