ツバサのメモ帳

EC関連の副業は実際いくら稼げるのか
業務別の単価相場を調べた

最終更新:2026年5月

こんにちは、ツバサです。

EC関連の資格をまとめた記事を書いていたとき、「副業でECのスキルを使ったら実際にいくらもらえるのか」が気になった。調べてみると、同じ「EC関連の副業」でも業務内容によって単価が10倍以上違う。商品登録なら1件300円、EC店長代行なら月10万円+歩合といった具合である。

この記事では、クラウドワークス・ランサーズ・ココナラの実案件を見ながら、7つの業務ごとに単価相場を整理した。結論を先に言うと、手数料を差し引いた手取りで月5〜8万円が副業としての現実的なラインで、月10万円を超えるにはスキルと実績が必要になる。

クラウドソーシング3社の手数料を先に確認する

単価を見る前に、プラットフォームの手数料を押さえておく必要がある。売上10万円の案件を受けても、手数料を引くと手元に残る金額はかなり違う。

プラットフォーム 手数料(税込) 10万円案件の手取り
ランサーズ 16.5%(一律) 約83,500円
クラウドワークス 実質22%(10万以下の部分) 約78,000円
ココナラ 22% 約78,000円
システム手数料改定のお知らせ - ランサーズ info.lancers.jp ワーカーシステム利用料 - クラウドワークス crowdworks.jp

ランサーズは2022年10月に手数料を一律16.5%に改定しており、10万円以下の案件では3社の中で最も安い。クラウドワークスは報酬額が20万円を超える部分は5%に下がるが、副業レベルの案件で20万円を超えることは稀なので、実質22%と考えておくのが安全である。

なお、Workshipや複業クラウドのように企業と直接マッチングするプラットフォームもある。こちらは手数料体系がクラウドソーシングとは異なり、企業側がプラットフォーム利用料を負担するケースが多い。ただし掲載案件は経験者向けが中心で、未経験からの参入は難しい。

EC関連7業務の単価相場

クラウドワークス・ランサーズ・ココナラの募集案件と、ECのミカタ・hypexなどの業界メディアの公開データを照合して、業務ごとの単価を整理した。「ボリュームゾーン」は実際に案件が集中している価格帯である。

業務 単価レンジ ボリュームゾーン スキル
商品登録代行 100〜500円/件 300円/件 未経験可
商品撮影代行 550〜5,000円/カット 1,500〜3,000円 一眼+ライティング
バナー・画像制作 1,000〜10,000円/点 3,000〜5,000円 Photoshop
商品説明ライティング 0.5〜3円/文字 1〜1.5円/文字 SEO知識
SNS運用代行 月3万〜15万 月5万〜8万 投稿企画・分析
EC店長代行 固定5万〜15万+歩合 固定10万+売上5% EC実務3年以上
受注・CS代行 時給1,000〜2,000円 時給1,200円 初級

※ 2026年5月時点の公開情報をもとに作成。Workship・複業クラウド経由の場合、同じ業務でも時給2,000〜5,000円帯の案件がある(経験3年以上が前提)

商品登録代行

CSVやテンプレートに沿って商品情報を入力する業務。クラウドワークスの発注相場ページによると、商品登録の外注費用は1件あたり数百円が中心で、30件まとめて15,000〜30,000円というパッケージ案件もある。特別なスキルがなくても始められるが、そのぶん単価は低い。時給換算すると800〜1,200円程度になることが多く、数をこなさないとまとまった金額にはなりにくい。

商品登録の依頼費用相場 - クラウドワークスTimes crowdworks.jp

商品撮影代行

ECのミカタの調査では、商品を郵送して撮影する形式の場合、1商品あたり1,000〜5,000円が相場である。ささげ業務(撮影・採寸・原稿)をセットで受ける場合は1商品あたり1,500円前後という価格帯も見られる。一眼レフとライティング機材を持っていることが前提になるため、参入コストは高い。逆に言えば、機材を持っているEC担当者にとっては有利な業務である。

商品撮影代行とは?サービス内容や各社料金を徹底比較 - ECのミカタ ecnomikata.com

撮影が追いつかなくて外注を考える側の事情については、EC商品撮影が追いつかない時の対処法で詳しく書いた。

バナー・画像制作

ECサイトの商品画像やセールバナーの制作案件。ランサーズの出品パッケージでは1枚3,000円前後の出品者が多く、ココナラのバナー制作カテゴリでも1,000〜5,000円がボリュームゾーンになっている。楽天やAmazonのA+コンテンツまで含めると、1点あたり6,000〜10,000円の案件もある。Photoshopを使える人は選択肢が広がるが、Canvaレベルでも初心者歓迎の案件は存在する。

商品説明ライティング

クラウドワークスの公式データでは、専門知識が不要な記事は文字単価1円前後、専門的な知識が必要な記事は2〜5円程度とされている。EC商品の説明文は専門性が低めなので、0.5〜2円/文字の案件が中心になる。「文字単価1円 × 1記事3,000文字 = 3,000円」が目安で、月に20本書いて月収6万円、という計算になる。

Webライターの相場は?種類別の記事単価の決め方 - クラウドワークスTimes crowdworks.jp

SNS運用代行

hypexの調査によると、法人がSNS運用代行を外注する場合の相場は月5万〜30万円程度である。ただし副業の個人が受注する場合は、代行会社の半額以下が現実的なラインになる。クラウドワークスのSNS運用案件を見ると、月3万〜8万円の案件が多い。投稿の企画・作成だけでなく、数値分析やレポート提出まで含まれる案件は月10万円を超えることもある。

SNS運用代行の費用相場は?料金内訳・選び方を完全解説 - hypex hypex.jp

EC店長代行

ECのミカタの調査では、EC運営全般の委託は法人間で月30万円以上が相場とされている。副業個人がこの業務を受ける場合は、固定報酬5万〜15万円+売上の5〜10%という形が多い。「月商100万円のショップで固定10万円+歩合5万円=月15万円」という水準が、実績のある副業EC店長の収入イメージになる。EC実務の経験が3年以上ないと受託そのものが難しい。

ECサイトの運営代行の費用や料金相場は? - ECのミカタ ecnomikata.com

受注・CS代行

注文確認・出荷指示・問い合わせ対応などを請け負う業務。クラウドワークスの時間単価制で1,000〜2,000円の案件が中心で、中央値は1,200円前後。特別なスキルは不要だが、平日日中の対応を求められるケースが多い点は注意が必要である。本業の就業時間中に副業の対応をするわけにはいかないので、夜間対応OKの案件を選ぶ必要がある。

手取りで月いくらになるか試算してみた

「売上」と「手取り」は別物である。ここではランサーズの手数料16.5%を適用した場合の手取り額を計算してみた。

パターン 想定稼働 月売上 手取り(手数料16.5%後)
A. 商品登録メイン
300円/件 × 250件
週10時間 75,000円 約62,600円
B. バナー制作
4,000円/点 × 15本
週8時間 60,000円 約50,100円
C. SNS運用2社
月7万 × 2アカウント
週10時間 140,000円 約116,900円

パターンAは未経験でも始められるが、手取りで月6万円台。本業の手取りに上乗せすると考えれば悪くないが、250件の登録作業を月に継続するのはそれなりに根気が要る。

パターンBはPhotoshopを使えることが前提で、1点あたりの制作時間を2時間とすると時給換算で約2,000円。制作スピードが上がればもう少し効率が良くなる。

パターンCは月10万円を超えるが、SNS運用の実績と提案力が必要で、未経験からいきなり到達できるラインではない。パターンAかBで半年ほど実績を積んでから目指すのが現実的だろう。

手数料を避けたいなら直接契約へ

クラウドソーシング経由だと売上の16.5〜22%が手数料で消える。継続案件でクライアントとの信頼関係ができたら、直接契約に切り替えることで手数料がゼロになる。ただし、CWやランサーズのプラットフォーム上で直接契約を持ちかけるのは利用規約違反になるため、契約終了後に改めて連絡を取る形が一般的である。

単価を上げる3つの方法

認定制度で案件獲得率を上げる

クラウドワークスの「プロクラウドワーカー」やランサーズの「認定ランサー」になると、検索結果で上位に表示されるようになる。認定の条件は納品完了率や評価スコアで、いずれも3〜6か月の実績を積めば狙える。認定されると案件の指名相談が増え、結果として単価交渉がしやすくなる。

直接受注に切り替える

前述の通り、クラウドソーシングの手数料は売上の16.5〜22%。月10万円の売上なら1.6万〜2.2万円が手数料で消える計算になる。半年〜1年ほどクラウドソーシングで実績を積み、クライアントからの信頼を得たら、自分のポートフォリオサイトやSNS経由で直接受注に移行するのが単価アップの王道である。

業務委託マッチングに移る

Workshipや複業クラウドのような業務委託マッチングプラットフォームでは、同じ業務内容でもクラウドソーシングの2〜3倍の単価が設定されていることがある。ただし、掲載案件は経験者向けがほとんどで、EC実務3年以上の実績がないとマッチングが成立しにくい。「クラウドソーシングで実績を積む → 直接受注で手数料を削る → 業務委託マッチングで単価を上げる」というステップが現実的なルートになる。

副業を始める前に確認しておくべき法律面の話は、副業と労働法にまとめてある。確定申告については副業の確定申告ガイドを参照してほしい。

よくある質問

Q. EC関連の副業で未経験からできる業務は?
商品登録代行と受注・CS代行は未経験可の案件が多い。商品登録はクラウドワークスで1件100〜500円、受注・CS代行は時給1,000〜2,000円が相場である。バナー制作もCanvaで対応できるレベルなら初心者歓迎の案件がある。
Q. クラウドソーシングの手数料はどこが安い?
ランサーズが16.5%(税込)で3社の中では最安。クラウドワークスとココナラはいずれも実質22%程度。ただし手数料の安さだけで選ぶと、案件数が少ないプラットフォームで応募が通らず消耗する可能性がある。まずは案件数の多い場所で実績を積み、認定を取ってから手数料の低いプラットフォームに移る方が合理的である。
Q. 副業の確定申告はいくらから必要?
副業所得(売上 − 経費)が年間20万円を超えたら確定申告が必要。経費には機材費、通信費、クラウドソーシングの手数料なども含まれる。年間20万円以下でも住民税の申告は必要な場合があるので注意してほしい。詳しくは副業の確定申告ガイドで整理している。
Q. EC店長代行の副業は土日だけでもできる?
受注処理や問い合わせ対応が日次で発生するため、完全に土日だけでは回しにくい。平日夜に1〜2時間+土日で対応する形が現実的である。週5日フル稼働でなくても、平日にまったくログインできない状態だと受託先との信頼関係に影響する。
Q. AIの普及でEC副業の単価は下がる?
商品登録やバナー制作のように定型化しやすい業務は、AI活用による価格競争が進む可能性がある。一方でSNS運用やEC店長代行のように、人間の判断やクライアントとのコミュニケーションが求められる業務は、すぐに単価が下がるとは考えにくい。ただし中長期の予測なので断言はできない。
ツバサ

ツバサ

EC関係の仕事をしています。このサイトは自分が調べたことの備忘録です。Photoshopは少し使えますが苦手で、ちょっとした画像補正はもっぱらスマホアプリ派。アプリで対応しきれない本格的なレタッチはプロに依頼しています。