この記事でわかること
・建築・不動産写真のレタッチで何ができるのか(電線消し、空合成、歪み補正など)
・建築写真のレタッチに対応するサービス6社の料金・特徴
・竣工写真と物件紹介写真でレタッチの優先順位がどう変わるか
建築・不動産写真のレタッチで何が変わるのか
建物の写真は撮影条件に左右されやすい。電線や電柱は物理的にどかせないし、天気は選べない。隣のビルの看板や路上の自転車が写り込むのも避けられない。撮影のタイミングを何度もやり直す余裕がない現場では、レタッチで仕上げるのが現実的だ。
建築・不動産写真のレタッチでは、主に以下のような加工を行う。
- 電線・電柱の除去
- 曇り空から青空への合成
- 不要物の消去(路上の車、自転車、ゴミ、看板)
- 建物の歪み・パース補正(広角レンズで撮影した際の傾き修正)
- 室内写真の明るさ・色味補正(薄暗い部屋を明るく見せる)
- 外壁や内装の色変更(リフォーム提案用)
- 芝生や植栽の色味を鮮やかに補正
特に電線消しは、建築写真レタッチで最も多い依頼の一つだ。複雑に交差する電線を自然に消すには、背景の建物や空を違和感なく復元する技術が求められる。
建築・不動産写真のレタッチに対応するサービス6社
① BELLEFOTO
bellefoto.work
料金要見積もり(作業内容ごとに料金表あり)
得意分野建築物カテゴリが独立。電線除去、空色変更、傾き補正に特化
対応範囲竣工写真・不動産物件・インテリア写真・風景写真・空撮写真
特徴「女性」「男性」「建築物」「製品・食品」の4カテゴリに分けた専門体制
依頼方法:公式サイトから見積もり依頼
② 写真加工屋さん
shashinkakouya.com
料金要見積もり
得意分野写真加工全般に対応。建築写真の不要物除去のほか、商品切り抜き、人物レタッチにも対応
対応範囲商用写真・不動産画像・各種印刷物
特徴プロのレタッチャーが手作業で対応。法人からの依頼にのみ対応
依頼方法:公式サイトから問い合わせ
③ 画像加工24
gazoukakou24.com
料金内容により見積もり
得意分野建築写真の加工を専門メニューとして明記。電線消し・青空合成・色調補正
対応範囲竣工写真・物件写真・リフォーム提案用
特徴ベトナム拠点のため低コスト。大量発注に強い。365日24時間受付
依頼方法:注文フォームから写真アップロード
④ グラフィックファクトリー
graphic-factory.net
料金料金表あり(作業内容ごと)
得意分野不動産写真を含む画像修正全般
対応範囲一般写真から商用写真まで
特徴すべて手作業。個人・法人どちらにも対応
依頼方法:公式サイトから見積もり依頼
⑤ デ・ルカ ジョルダーノ
photoretouch-dlg.com
料金要見積もり(シミュレーターで概算可能)
得意分野建築物の屋内画像から高級ブランドまで。アーキテクチャーレタッチの実績多数
対応範囲竣工写真・建築インテリア・商業施設
特徴フリーランス専門レタッチャー。業界14年の実績。アドビ認定エキスパート資格保有。日本語・英語・イタリア語対応
依頼方法:公式サイトから見積もり依頼
⑥ リメージ
remage.info
料金パーツ修正550円〜
得意分野写真修正全般。電線消し等の不要物除去にも対応
対応範囲個人・法人どちらにも対応
特徴2010年開業。後払い制。即納コースあり
依頼方法:公式サイトから見積もり依頼
竣工写真と物件紹介写真でレタッチの優先度が違う
建築写真のレタッチと一口に言っても、用途によって求められる品質が異なる。
竣工写真と不動産サイトの物件写真、レタッチはどう使い分ける?
竣工写真は建築事務所や施工会社のポートフォリオとして長期間使われるため、電線消し・空合成・歪み補正をフルで行い、建物の魅力を最大限に引き出す。1枚あたりの単価は高くなるが、使用期間が長いため投資対効果は高い。一方、不動産の物件紹介写真は掲載期間が短いため、明るさ補正と最低限の不要物除去に絞ってコストを抑えるのが一般的だ。BELLEFOTOやデ・ルカ ジョルダーノのようなハイエンドなレタッチは竣工写真向き。画像加工24は大量の物件写真を低コストで処理するのに向いている。
まとめ|建築・不動産写真レタッチの依頼先の選び方
竣工写真のクオリティにこだわるならBELLEFOTOまたはデ・ルカ ジョルダーノ。大量の物件写真を低コストで処理したいなら画像加工24。1枚から試しに電線消しを依頼したいならリメージ(550円〜)。
建築写真のレタッチで最も重要なのは、不自然さを感じさせないことだ。電線を消した跡が目立ったり、合成した空のグラデーションが建物と合っていなかったりすると、かえって印象が悪くなる。依頼前に、そのサービスの建築写真の加工サンプルを確認するのが最も確実だ。
電線消しの難易度と料金の関係
「電線消し」と一口に言っても、難易度は写真によって大きく異なる。
簡単なケース:空を背景に1〜2本の電線が走っている。背景が単色の空なので、消した跡が目立ちにくい
中程度:電線が建物の外壁にかかっている。消した部分に外壁のテクスチャを復元する必要がある
高難度:電線・電柱が複雑に交差し、建物や植栽に重なっている。消した跡に建物のディテールや葉を再現する合成作業が必要で、1枚数万円になることもある
同じ「電線消し」でも、難易度によって料金が数倍〜十倍以上変わる。依頼前に写真を送れば、ほとんどのサービスで無料見積もりが出る。まずは見積もりで金額感を把握してから判断するのが確実だ。
空の合成で気をつけること
曇り空を青空に差し替えるのは建築写真では定番のレタッチだが、不自然にならないためにはいくつかの注意点がある。
まず、空の明るさと建物の陰影が一致していること。曇りの日は影が柔らかいため、晴天の強い影に差し替えると違和感が出る。次に、ガラスや水面への空の映り込みも一緒に変えること。窓に曇り空が映っているのに背景だけ青空になると不自然だ。季節感も重要で、冬枯れの木に夏の入道雲を合成すると違和感がある。
BELLEFOTOやデ・ルカ ジョルダーノのように建築写真の実績が豊富なサービスは、こうした整合性を考慮した空合成を行っている。
建築写真レタッチの料金相場
明るさ・色調補正のみ:1枚 500〜1,500円
電線消し:難易度により数千円〜数万円(複雑に交差するケースほど高額)
歪み・パース補正:1枚 1,000〜3,000円
室内写真の明るさ補正+不要物除去:1枚 1,000〜3,000円
よくある質問
Q. 建築写真の電線消しはいくらかかりますか?
A. 難易度によって大きく変動します。空を背景にした単純な電線なら数千円程度ですが、建物や植栽に複雑に重なるケースでは数万円になることもあります。写真加工屋さんやBELLEFOTOは建築物カテゴリで電線除去を専門的に扱っています。依頼前に写真を送れば無料見積もりが出るサービスがほとんどです。
Q. 曇り空を青空に変えることはできますか?
A. はい、空の合成は建築写真レタッチで最も多い依頼の一つです。画像加工24やBELLEFOTOが対応しています。自然な仕上がりにするには、空の明るさと建物の陰影を一致させる技術が重要です。窓ガラスへの映り込みも一緒に調整する必要があります。
Q. 不動産ポータルサイトに掲載する物件写真にレタッチは必要ですか?
A. 必須ではありませんが、明るさ補正と不要物除去だけで印象が大きく変わります。暗い室内写真を明るく補正するだけでも問い合わせ率の改善が期待できます。写真加工屋さんや画像加工24が物件写真の加工に対応しています。
Q. 建物の歪み(パース)を補正できますか?
A. はい、広角レンズで撮影した際の傾きを補正できます。BELLEFOTOやデ・ルカ ジョルダーノが得意としています。竣工写真では歪み補正が標準的な工程に含まれることが多いです。
Q. 竣工写真と物件紹介写真でレタッチの予算配分はどうすべきですか?
A. 竣工写真はポートフォリオとして長期間使われるため、電線消し・空合成・歪み補正をフルで行う価値があります。難易度次第で1枚数万円になることもありますが、長期間使う写真なので投資対効果は高いです。物件紹介写真は掲載期間が短いため、明るさ補正と最低限の不要物除去に絞るのが一般的です。
ツバサ
EC関係の仕事をしています。このサイトは自分が調べたことの備忘録です。Photoshopは少し使えますが苦手で、ちょっとした画像補正はもっぱらスマホアプリ派。アプリで対応しきれない本格的なレタッチはプロに依頼しています。
※この記事は2026年4月時点の公開情報をもとに作成しています。各社のサービス内容や料金は変更される場合があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。