センサーサイズとは
センサーサイズとは、デジタルカメラに搭載されているイメージセンサー(撮像素子)の物理的な大きさのことだ。レンズから入った光を電気信号に変換するこの部品がカメラの「目」にあたる。フィルムカメラでいうフィルムの役割を果たしている。
センサーサイズにはいくつかの規格がある。代表的なものを大きい順に並べると次のようになる。
| 規格 | サイズ(約) | 面積比(1/2.3型基準) |
|---|---|---|
| フルサイズ | 36×24mm | 約30倍 |
| APS-C | 23.6×15.8mm | 約13倍 |
| マイクロフォーサーズ | 17.3×13mm | 約7.5倍 |
| 1型 | 13.2×8.8mm | 約4倍 |
| 1/2.3型(スマホ) | 6.2×4.6mm | 1倍 |
ソニーの公式サイトによれば、APS-Cセンサーの面積は一般的なスマートフォンの約13倍、フルサイズなら約30倍にもなる。この面積差が暗所性能やボケ量、階調表現の差として現れる。
外 フルサイズとAPS-Cの違い 6つのポイント - ソニー sony.jpカメラ選び・撮影で出てくる場面
フルサイズかAPS-Cかで悩む場面
カメラを選ぶとき、最初にぶつかる分岐点がセンサーサイズだ。フルサイズ機は暗い場所に強くボケが美しいが、本体は大きくレンズも高価になりやすい。APS-C機は本体・レンズともにコンパクトで、エントリー機なら8〜12万円程度で手に入る。
タムロンの解説記事では、APS-CのカメラではAPS-Cセンサーの画角がフルサイズの約1.5倍(キヤノンは1.6倍)に換算されると説明されている。望遠で有利になる反面、広角は苦手になる。風景を広く撮りたいならフルサイズ、野鳥やスポーツなど遠くの被写体を大きく撮りたいならAPS-Cが向いている場面もある。
外 APS-Cサイズとは?フルサイズとの違いやメリットを解説 - タムロン tamron.comEC商品撮影でセンサーサイズを気にする必要はあるか
EC商品撮影では照明を整えた環境で撮るのが基本なので、暗所性能が問われることはほぼない。白背景のプロダクトカットが主体であれば背景ボケも不要だ。キヤノンのEOS R50(APS-C、約2420万画素)は入門機ながら十分な画質を持っており、EC用途ではオーバースペックに近い。
外 EOS R50 高画質 約2420万画素APS-Cセンサー搭載 - キヤノン personal.canon.jpスマホのセンサーサイズを確認する場面
「スマホで撮った写真が暗い場所だとザラつく」のはセンサーサイズが小さいことが主因だ。近年は1型センサーを搭載したスマートフォンも出ているが、一眼カメラのAPS-Cと比べると面積は約3分の1にとどまる。スマホで撮影ボックスを使って物撮りする分には問題ないが、暗い場所や動く被写体ではセンサーサイズの差が出やすい。
覚えておきたいポイント
センサーサイズは画質を左右する最も大きな要素のひとつだ。画素数よりもセンサーサイズの方が写真の仕上がりに与える影響が大きい。カメラ選びでは「何万画素か」の数字よりも「センサーサイズが何か」を先に確認した方がいい。
EC商品撮影の用途であればAPS-Cのエントリー機で十分だ。フルサイズが必要になるのは、暗い会場でのイベント撮影や背景ボケを活かしたイメージカット撮影など、EC実務から一歩踏み込んだ場面に限られる。まずはAPS-C機を使い、不足を感じてからステップアップするのが合理的な選び方だ。
外 カメラの基礎知識 イメージセンサーサイズの違いとは - ソニー法人 sony.jp ツ 画素数の多さ=高画質は嘘?カメラ選びで本当に見るべきスペック tsubasa-memo.github.io/megapixel-myth.html