ブラックハットSEOとは?
代表的な手法とペナルティの仕組み
ブラックハットSEOとは
ブラックハットSEOは、Googleのスパムポリシーに違反する方法で検索順位を不正に操作する手法の総称だ。被リンクを金銭で買う、ユーザーに見えないテキストを埋め込む、検索エンジンと人間に別のページを表示するなど、Googleのアルゴリズムの隙をついて上位表示を狙う行為がこれにあたる。
外 Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー developers.google.com対義語はホワイトハットSEO。こちらはGoogleが推奨するガイドラインに沿った正当な最適化手法で、質の高いコンテンツを作り、サイト構造を整え、ユーザーの検索意図に応える形でサイトを改善していく。時間はかかるが、アルゴリズムの変動に左右されにくく、ペナルティのリスクがない。
ブラックハットSEOが横行していたのは2010年代前半までだ。当時はGoogleのアルゴリズムが未熟で、被リンクの数を増やすだけで順位が上がった。2012年のペンギンアップデート(リンクスパム対策)とパンダアップデート(低品質コンテンツ対策)を境に、Googleは不正行為を検知する能力を急速に高めた。2024年3月のコアアップデートでは、サイト評判の不正使用や期限切れドメインの悪用など新たなスパム手法への対策も追加されている。
外 2024年3月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシー developers.google.com代表的な手法
Googleのスパムポリシーで明示的に禁止されている手法のうち、EC担当者が知っておくべきものを整理した。
被リンク売買(リンクスパム)
ランキングを上げる目的でリンクを金銭やサービスと交換する行為。Googleのスパムポリシーではリンクスパムとして分類されている。月額数千円の格安SEOサービスの多くがこの被リンク販売を主な内容にしており、「外部対策」「被リンク◯本付き」と書いてあるサービスはここに該当する可能性が高い。2012年のペンギンアップデート以降、不自然な被リンクの検知は年々精度が上がり、Googleのスパムアップデートによってリンクスパムの効果は無効化されるようになった。
外 Google検索のスパム アップデート developers.google.com隠しテキスト・隠しリンク
ユーザーには見えないがクローラーには読める形でキーワードやリンクをページに埋め込む手法。背景と同色の文字、フォントサイズを0にする、CSSで画面外に配置するなどの方法がある。2026年現在のGoogleはレンダリングベースでページを解析するため、CSSやJavaScriptで隠した要素も検知できる。
クローキング
検索エンジンのクローラーと人間のユーザーに対して、異なるコンテンツを表示する手法。クローラーにはキーワードを詰め込んだページを見せ、ユーザーには通常のページを表示する。ユーザーエージェントやIPアドレスで振り分ける方法が典型的で、Googleはこれを明確にスパム行為と定義している。
キーワードスタッフィング
同じキーワードをページ内に不自然なほど大量に詰め込む手法。商品説明文に地名やブランド名を意味なく羅列する行為もこれに該当する。EC担当者が商品ページの説明文を書くとき、検索で拾ってもらいたい一心でキーワードを詰め込みすぎると、意図せずこの手法に該当するケースがある。
低品質コンテンツの大量生成
自動生成ツールやAIで大量のページを機械的に作り、インデックスに流し込む手法。2024年3月のコアアップデートで「大規模コンテンツの不正使用」としてスパムポリシーに明記された。AI生成コンテンツそのものが禁止されているわけではなく、人間が確認・編集せずにそのまま大量公開する行為が問題視されている。
期限切れドメインの不正使用
2024年3月に追加された新しいスパムポリシー。過去に権威のあったドメインが期限切れになった後、そのドメインパワーを悪用して低品質コンテンツをホストする行為。中古ドメインを買ってアフィリエイトサイトを載せるケースなどが該当する。
EC担当者が気をつけること
ブラックハットSEOは「自分はやらない」と思っていても、外注先が使っているケースがある。特に月額数千円〜1万円の格安SEO会社に依頼した場合、施策内容が被リンク販売中心だと知らずに利用してしまう可能性がある。
外注先の施策内容を確認するポイントは3つ。「外部対策」の具体的な内容を聞いて、被リンクの獲得方法を説明してもらう。レポートに「被リンク◯本追加」としか書かれていない場合は要注意。そしてGoogle Search Consoleの「手動による対策」レポートを定期的に確認して、自サイトにペナルティが出ていないかチェックする。
外 スパム、フィッシング、マルウェアを報告する|Google 検索セントラル developers.google.comGoogle検索セントラルの「SEO業者の利用を検討する」というページでは、SEO業者を雇う際の注意点として「Googleでの掲載順位を保証することは誰にもできない」「リンクプログラムへの参加は避ける」と明記されている。外注先を選ぶ前に目を通しておくと判断基準ができる。
外 SEO業者の利用を検討する|Google 検索セントラル developers.google.comもう一つ、意図せずブラックハットSEOに該当してしまうパターンがある。商品ページの説明文にキーワードを詰め込みすぎる、同じ内容のページを地域名だけ変えて量産する、相互リンクを過度に行うなど。やっている本人にスパムの自覚がなくても、Googleのアルゴリズムは機械的に判定する。
SEO会社の選び方や格安SEOのリスクについては、SEO・LLMO対策の費用が高すぎる?小規模事業者の現実的な選択肢で詳しくまとめている。
ツ SEO・LLMO対策の費用が高すぎる?小規模事業者の現実的な選択肢 tsubasa-memo.github.io/seo-llmo-cost-small-business.html